ATMを探すことに苦労する…。誰もがそんな経験を、1度や2度は必ずしている。
iOSアプリで提供されている「Nimbl」は、そんな困った状況の時、人間が現金(キャッシュ)を届けてくれるクラウドソーシングサービスだ。
利用はシンプルで、金額と持ってきて欲しい場所を示すだけ。また、これを支える鍵となるサービスが「Venmo」である。
「Venmo」は、現在Paypalを猛追しているソーシャル型の決済サービス。Facebookの友人を探して、お金を送金することもできる。お金を送られた側は、通知を確認して、銀行口座に振り替えて現金化するというステップをとる。しかも、銀行口座とデビットカードを使ったお金の送金に関しては、手数料がかからない。
つまり、「今現金が欲しい!そして、ATMの場所も分からない!」という場合に、Venmoを利用し、お金をNimbl側に送金、その確認が取れ次第、クラウドワーカーがお金を持って依頼者のもとに駆けつけるという流れになっている。
ちなみに、Nimblに支払う手数料は5ドル(約530円)で、現在はサンフランシスコとニューヨークのみでサービスを提供中。これからの発展が気になるプラットフォームだ。
サービスコラボレーションの多様性
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現在、”サービスを掛け合わせる”ことでこれまでにない新たな価値が創出できる時代に入っている。
どのサービス(もしくはオープンテクノロジー)を掛け合わせ、潜在ニーズにアプローチをかけていくのか。どのようなオリジナリティをこちらが付加していくか、が重要になる。
NimblもまさにVenmoという決済送金プラットフォームがあって成り立つモデルであり、それが故にクラウドワーカーへのディレクションがスムーズに完結していく。
ディレクションの価値が上がっているという話を以前も記事で書いたが、サービスコラボレーションの多様性がその背景を支えている。
【参考】
・ハンドメイド製品のディレクションサイト「Made by Guru」が示す近未来
サービスコラボレーションとディレクションによって、新たな価値を創出せよ!そのようなかけ声が世界に響き始めている。