ついに足音が聞こえてきた。ホバーボードの登場までカウントダウンが始まった。
ホバーボードとは何か?これを知るためには、この動画が最適だろう。映画・バックトゥー・ザ・フューチャーで主人公のマイケル・J・フォックスが乗っているスケボーのようなこれである。
Kickstarterで資金調達を開始したホバーボード「Hendo Hoverboards」は、現在世界中から注目を集めており、25万ドルの目標金額も早々に達成をしていきそうだ。
磁場を作って物体を浮かばせる技術で、このようにボードを宙に浮かせる。
Kickstarterページに記述されているように、この技術は、今後驚くほど巨大な可能性を秘めている。宙に浮くクルマや電車、また、モノを運ぶという側面からも、そのインパクトはまさに21世紀の社会を支えるであろうイノベーションと言える。
ちなみに、このホバーボードは2015年に、1台1万ドル(約107万円)、まずは10台販売される予定だ。実験的側面も多分に含まれているだろうが、実際に販売されていけば、世界を大きく揺り動かすことは間違いない。
是非、こちら映像からイメージを確認して欲しい。
テクノロジーと規制の壁
PHOTO: double exposure of businessman from Shutterstock
今、私たちの生きる世界は、テクノロジーとビジネスモデル、規制などをトータルにフォローする必要がある。
テクノロジーだけを知って、製品、サービスだけを考えていても、ビジネスモデルを大きな視点で捉えることができなければ、存続性はない。
また、現代は、そのテクノロジーとビジネスモデルが、業界を再構築してしまうほどのインパクトを持つ場合も多く、その際は、国、地域の規制についても深く知らなければならい。
例えば、ヤマト運輸は、今では当たり前となった宅配便の規制緩和を巡り、旧運輸省(現・国土交通省)、旧郵政省(現・日本郵政グループ)と対立し、粘り強く交渉を続け、そのサービスを可能にしていった
テクノロジーが余りにイノベイティブであるが故に、その変化が巨大であるが故に、その辺りまでをデザインしなければならないのが現代だ。
今は、1社単独というよりもその業界における協会やグループを作り、それをもって国と話し合いを進めていくといったことも必要になるだろう。ホバーボードの革命も、まさにその類いのイノベーションである。