スターバックスのフランチャイズシステムよりも、100分の1安い価格で、バイクカフェチェーン店を広げていく。そこには、新しい働き方の萌芽も見えてくる。
「Wheelys Cafe」は、2年ほど前から太陽光システムを導入したバイクカフェの実験を行い、これまで世界30カ国以上にそのビジネスを展開してきている。
普通に会社で働くよりもWheelys Cafeを経営する方が、給料がいいという事例も当然出ており、1日に700ドルほどの売上げを立てることもできるようだ。
コーヒーの価格は、1杯の価格は3ドル程度。1杯の値段で言えば、コンビニコーヒーの方が安いが、人がよく集まるところに行き販売を行えるという点が強みである。
また、Wheelys Cafeの魅力は、ブランド力、簡単にスタートできる手軽さ、コストが劇的に安い、アプリ連動させたマーケティングができること、そして高い柔軟性がある。これらを総合的に見ると、大手チェーン店や自らバイクカフェを立ち上げるよりも優れているとのこと。
このモデルの参加者は、30代より若い世代、つまりミレニアルズがターゲットである。例えば、「ワーク・デザイン」でも取り上げた、パラレルキャリアを築く点でも、いい方法だろう。午前中、クラウドソーシングの仕事を行い、夕方までは、近くのイベント会場でWheelys Cafeにてコーヒーの販売をするなんてことができるわけだ。
ちなみに現在、Indiegogoにて、Wheelys Cafeを経営したい人を募集しており、主にコーヒーなどのドリンクを販売するためのバイクシステムを2,100ドルから販売。
また、シンクや水道が付き、調理もできる高性能バージョンは、7,000ドルとなっている。こちらのバージョンでは、サラダやスープ、ランチパックも販売でき、最大で1日1,200ドルの売上を立てる事もできるとしている。
ちなみに、今後は、1台につき150ドル/月のライセンスフィーを取っていくことになるようだ。携帯販売とフランチャイズモデルにイノベーションを起こせるか?注目していきたい事業である。