楽しみにしていた日本発のサービス「BizKitchen」がスタート!
一言で言えば、「社会的な課題」に対して、「解決策(アイデア)」を
効率的に楽しく、皆で出し合うクラウドソーシングサービスです。
流れとしてはこんな感じ。
1、アイデアを募集する人は、新規にプロジェクトを起こし、アイデアを
募集する為の課題画像(静止画又は動画)とその説明文、コンテスト期間
を設定して投稿します。アワード金額を設定すればPayPal支払いも可能と
なっています。
2、アイデアを投稿する人は、応募できそうなプロジェクトを探し、課題
解決策であるアイデアのイメージ画像と説明文を投稿します。
3、アイデアを募集した人は寄せられた複数の解決策からアイデアを見比べて
最も良いアイデアをセレクトすることでコンテスト終了します。
4、 選ばれたアイデアを投稿したシェフに対してアワード(手数料を除く)
がPayPalを通して支払われます。
このサービスによって、多くのソーシャル・イノベーションのアイデアが世界中
から集まり、スピーディーな課題の解決が行われることを願います。
知識創造エンジンによって人類の難題がどんどん解決
photo credit: kool_skatkat via photo pin cc
インターネットが普及し、「知識創造エンジン」というコンセプトが語られて、
時間が経ちました。
このコンセプトを最初に表現したのは、あのP.F ドラッカーと言われ、更に彼は
「21世紀の社会は、知識が貨幣と同じような役割を果たすだろう」と述べました。
そういう意味では、Twitter、Facebookなどのソーシャル・メディアが登場し、
その「知識創造エンジン社会」が目の前に現れました。しかし、そこから地球上の
難題がどんどん解決されていく、というところまでには未だ至っていません。
その理由は、それをまとめるコンテクスト(文脈)的サービスが存在しなかった
からです。しかし、 「BizKitchen」はその文脈を作ることのできる可能性を持って
います。
更に言うと「アイデアイメージ画像」がうまく作れない人もいるので、テキストで
手軽にアイデアを発信したり、場合によっては共同でアイデアをブラッシュ
アップしていくような仕組みを期待したいです。そして、日本発の「BizKitchen」
が、デファクトスタンダードとして世界に受け入れられることを期待しています。
例えば、「福島の子供達がなかなか外で遊べない」という現状があり、移動保育
をやろう!と思ったとします。
そのためには、遊ぶための場所が必要ですし、バスを動かす運転手、そして
多少のお金も必要になってくるでしょう。それらの細かな課題をアップして、
「あ!私の家に広い敷地がありますので、ここを提供しますよ!」
「バスの運転手は、この方がボランティアでやってくれそうですよ!」
「お金に関しては、この企業が復興の子供支援の資金の寄付を行っていますよ!」
とどんどん課題解決のアイデアが集まってくるようなことが起こればステキですね。
そして、アワードに関しては、それに関わった方々を課題投稿者が評価し、
支払う。 どうでしょうか???これが、もし実現したのならものすごいインパクト
になる!と感じませんか???
BizKitchenは、基本的に貨幣資本を補う「クラウドファンディング」とは
一線を画し、アイデアや情報、そしてソーシャル・キャピタルが中心となる
仕組みなのだと思います。
BizKitchenを見ていても分かりますが、WEBの進化がソーシャル・メディアを
通じて、新たな段階に移行しています。今後の展開がかなり楽しみです。
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