おおお〜、これは良さそう!クラウドファンディング最大手キックスターターに3Dプリンタを使ったかっこいい腕時計が掲載されていました!その名も「Zayger」(ゼイガー)。
3Dプリントした貴金属と高品質な革で作られた腕時計で、価格は175ドル(約1万6000円)です。
見た目はクラシックで、腕に巻くバンド部分だけでなく時計盤まで革でできています。
3Dプリンタ技術だけでなく、より美しくスタイリッシュに仕上げるために、手彫りやペインティングなどの職人技術も活かされています。
色も様々あって、見ているだけで楽しくなりますね。
この3Dプリンタで作る未来の時計ブランド「Zayger」を立ち上げたのは、時計職人のシュロモ・マッキンさん。ものづくりがソフト化し、技術がデジタルファブリケーションによってコモディティ化する中で、彼は職人さんが活かされていく1つの道を見せてくれているのでしょう。
動画はこちらから。
う〜ん、これは応援したい時計ブランドですね〜。
1万個市場は職人が引っ張る!
photo credit: Universal Pops via photopin cc
3Dプリンタ技術を使うこのゼイガーを作ったシュロモ・マッキンさんは、次のようなことを言っています
「3Dプリンタ技術は、複雑な構造やデザインができる点において、時計作りの伝統的技術にアドバンテージを持っています。また、プロトタイピングを製作する価格は通常の生産価格と同じであり、複雑なデザインを作成するにあたっても、価格を押し上げずに行うことができました」
社会は今、大量生産大量消費という時代から、多品種適量生産、少量消費といった流れに向かおうとしています。これはものづくりがソフト化し、デジタルファビリケーション社会へと移り変わっていくことによって可能になっていきます。
その中でビジネスモデル的には、大企業による大量生産モデルのみが富を生むという時代ではなくなります。ではものづくり大国日本が、今後どのような社会を形成していけば良いのか?その舵取りの方向性はまだ具体的には見えていないというのが現状でしょう。
しかし、無数に生まれる「1万個市場」(モノのロングテール)という大きなトレンドは見えており、そこに職人技術が活かされてくることは間違いありません。
3Dプリンタ×職人技術、電子製品×職人技術、アート×職人技術などの新たな組み合わせは、1万個市場を大きく牽引する。今後、それを象徴するゼイガーのような商品がたくさん出てくることでしょう。