ある調査によると、「私たちは言われたことの半分を耳にし、
その半分を注意深く聴き、その半分を理解し、その半分しか
覚えていない」そうです。
例えば、1日に4時間人の話を聴いたとすると…
「まずその半分の2時間を耳にして、そのまた半分の1時間分
だけ注意深く聴き、でも理解するのはその半分の30分で、
信じるのは15分。そして、覚えているのはたったの8分」
という計算になります。
これをどのように感じるでしょうか?
ものすごく少なく感じますよね!
しかし、この調査は「言葉で覚えていること」に焦点が
当たっています。
私は、話す側の熱や雰囲気は、相手の感情や感覚に残ると
思っています。残っている言葉以上に、感情、感覚が相手
に伝わるかが重要なのです。
例えば、「学校の授業がおもしろくなくて、大人になって
からセミナーで学ぶと楽しい。」と思える理由はなんで
しょうか。
1つは受講者側の「目的」が明確になっているということ
はあります。
それともう1つは、学校の授業や教科書は、「説明」になり、
そこからの発せられる「熱」が感じ取りにくい、という点が
あります。
一方でセミナーでは、発信側の「熱」「感情」が伝わるため
おもしろい、ということが良くあります。
情報発信に必要なことは、根底にこの「熱」(情熱)があるか
が重要です。
しかし、それは大声で伝えることでも、一方的に相手をまくし
たてることでもありません。心の中に静かに燃える「確信の炎」
が相手には伝わるかどうか、なのです。
これからは、「説明の時代」ではありません。
また、エゴという衣を被った「情熱の時代」でもありません。
心に静かに燃え続ける、人を幸せにしたい!と思う
「情熱の時代」なのです。