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3Dプリンタ、そしてそれを使う人々は、「21世紀の鍛冶屋だ」という記事がありました。
3D Printing and the 21st Century Blacksmith
特に、CAD設計者やデザイナーはまさに鍛冶屋的存在だ記されています。
確かにその通りですが、昔の鍛冶屋と現代の3Dプリンタには、違いも存在します。例えば次のような点です。
・3Dプリンタは作るカタチが自由自在
・3Dプリンタの素材は多種多様
・製造業だけでなく、医療やファッションなど、波及規模は業界を大きくまたぐ
・デザインにあっては、皆の知恵を利用するオープンイノベーションが可能
・特殊な技術や工具は必要なく、誰でも21世紀の鍛冶屋になれる
・今後3Dプリントされるスピードは、速くなっていく
20世紀は「how to do」、21世紀は「what to do&how to be」
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19世紀から20世紀の革命は、人間の肉体が拡張されていく革命でした。空を飛び、自動車が走る。まさに、人間の力と速さを拡大していきました。
しかし、21世紀の革命は、まさに人間の神経細胞の拡張です。Google Glassは、人間に第三の脳半球を作り出し、3Dプリンタは、モノづくりをデジタルにし、更にインターネットと組み合わさることで、創造性の拡張、コラボレーションの爆発を引き起こします。
21世紀は、どのようにやるか?が大きく変わりました。21世紀も、どのようにやるか?というところは大きく変わるのですが、それ以上に、What to do(何をするべきか?)、またそこには常に、how to be(どうあるべきか?)という問いが隠れています。
つまり、ものごとの「改善」というよりも、ものごとの「創造」であり、その底流に流れる価値観、理念が評価されていく時代なのです。
20世紀は「how to do」の時代。そして21世紀は「what to do&how to be」の時代と言えそうです。