文部科学省が「みんなの廃校プロジェクト」なるものを進めています。
一言で言えば、再利用がされない廃校をデータベース化し、企業やNPO、老人福祉施設等とマッチングさせるというプロジェクト。
私の福島県の地元も、元々7、8の小学校があったのですが、結局今は1つになりました。
たくさん生まれた廃校は、多くは老人福祉施設になりましたが、残り2つはまだ用途が決まっていない状況です。
各自治体で、廃校の活用検討はされているものの、地域からの要望がない、活用方法が分からないといったことが起こってきているようです。
廃校を地域のコラボレーションスペースに
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先日、3Dプリンタやレーザーカッターなどの工具を置き、地域に貸し出す施設を作ろうとしたところ、住民の反対にあい、頓挫したという話を聞きました。
要は、ものづくりをする際の「騒音」や「臭い」などを住民が心配し、反対が起こったようです。
ものづくりをする共有のワーキング・スペース等を作る際にも、こういった点には気をつけなければなりません。
一方、廃校のような場所であれば、そのような問題もおきにくいのでしょう。
事例としては、「世田谷ものづくり学校」があります。
旧池尻中学校を使い、建築・食・映像・ファッションなどのクリエーターに教室を開放しています。オフィスとして使われている部屋だけでなく、ギャラリー、カフェ、影写室、会議室などに使われている教室もあります。
今後、廃校の活用に関しても、パソコンや3Dプリンタなどのデジタルファブリケーション関連工具を置いて、地元の若手が集まるワーキングスペースを作るというのは面白いのだろうと思います。
地元の写真館、建築屋さん、大工さん、車の鈑金屋さん、デザイナー、WEBサイト製作者などが集まって、ワイワイガヤガヤやるスペースです。
そこから新しいプロジェクト、ものづくりの波が起こっていくことは、これから十分考えられるのでしょう。