ドイツで、再生エネルギー専門のクラウドファンディング「crowdEner.gy」が立ち上がりました。
脱原発を明確に決めて、世界を牽引するドイツならではと言ったところでしょう。例えば、今や世界の太陽光パネルの半分はドイツで取り付けられていると言います。
ただ1点、この脱原発に関して問題があるとされるのが、お金の流れ。再生可能エネルギーの固定価格買取制度を導入しているので、助成額があがっていくのですが、ドイツではこの助成を国ではなく電力会社が負担するという仕組みになっています。
当然ですが、電力会社は、経営を成り立たせるために電気代にその助成額を上乗せします。つまり、再生エネルギーの助成額は、国民の電気代によって補われているということなのです。
2011年には、買取総額は167億ユーロを超え、電気代高騰への不安は高まりを見せています。このような背景もあり、よりスピーディーに、より多角的な資金調達がドイツには必要という判断があるのでしょう。
いずれにしてもcrowdEner.gy、頑張って欲しいところです。
日本でも再生エネルギーの資金調達プロジェクトを!
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日本の場合、再生エネルギー専門のクラウドファンディングというのは難しいのかもしれませんが、Ready forやCAMPFIRE、また、地域に特化したFAAVOなどのクラウドファンディングで再生可能エネルギーの資金調達が行われていくべきでしょう。
バイオマス発電や洋上風力発電など、巨大な施設には適していないでしょうが、小規模な太陽光発電や風力発電、小水力発電には良いはずです。
日本でも再生可能エネルギーには助成金が出ますが、全額というのはまずありません。
教育面でも、人を巻き込むという側面からも地域のNPO等が、クラウドファンディングで、再生可能エネルギーの資金調達を行う取り組みというのは、全国的に行われてくと理想的です。
私自身、福島出身で、今も家族や友人知人がたくさん福島にいる身としても、原発は次の世代には持ち越せないと強く思います。
3.11を過ぎ去った昔とすることなく、あの日をそのまま胸に起きながら、できることを着実に積み重ねる毎日でありたいと思います。