先日、「小説・吉田学校」という映画を観ました。 たまたま、戦後
の政治史について勉強したいな〜と思っている時、ゲオに入った際、
目に止まったので借りてみました(笑)
吉田茂氏はもちろん、池田勇人氏、佐藤栄作氏、鳩山一郎氏、田中角栄氏、
宮澤喜一氏、海部俊樹氏ら歴代の総理大臣の若き日の格闘が描かれていてます。
ほぼノンフィクションということもあり、とても勉強になりました。
特に日米講和条約(サンフランシスコ講和条約、日米安全保障条約)
を結ぶまでは理念に動く政治家であった吉田茂氏が「権力」という魔性に
飲み込まれ、人間性を喪失していく様は、「権力」が人類史上、最も
慎重に扱うべき「大きな病」であることを再確認しました。
予告編がこちらの動画ですね。
私たち人類は、現在、社会貢献時代へと大きく舵を切ろうとしています。
それは、自分、自社だけではなく、他者、環境への貢献を真摯に考えて いか
なれば、人類文明が滅んでしまうという過渡期にいるからです。
現在、歴史学も「人類の精神的進化史」というものを切り口に語られる
ことも出てきました。
言うなれば、上記の映画は、日本の「政治戦争」が最も激しかったころ
を映画化したものと言えると思います。
人類の精神的進化と時代背景の変遷を図にしてみました。
現代の、日本の時代背景からいうと経済戦争の末期にいるといって
いいと思います。 経済競争の末期というのは、どういう状況か簡単に言うと、
1つの企業が成功することによって、多くの人が 失業してしまうという
社会ですね。
例えば、1企業の1サービス「iTunes」や「YouTube」の登場によって、
日本のCDショップの8割が倒産するといった社会です。経済競争により
富や権力が集中しやすくなる時代であり、下記のソーシャル・ネットワーク
やウォールストリートは、経済競争の末期を象徴する映画と言えます。
ご存知の方も多いと思いますが、Facebookを創設したマーク・ザッカー
バーグ氏 を描いたソーシャル・ネットワーク予告編です。
ただ、私は、FacebookやAmazonやAppleを否定しているわけ
ではありません。FacebookやAmazonやAppleは私も愛用しています(笑)
ある意味人類が求めて出現した企業であり、使い方によっては、
人類に大きなメリットを提示してくれます。このような企業群の登場は
経済競争を終わらせるために、人類の進化のために、生まれてきたとも
言えます。
一方、こちらは、社会貢献競争時代に突入したと言える象徴的な
映画が、「第4の革命〜エネルギー・デモクラシー」や「happy〜しあわせを
さがすあなたへ」です。
第4の革命は、ドイツを脱原発に導いた映画であり、世界の再生可能
エネルギーの潮流を加速させたシンボリックな映画です。私も福島で
上映会を行わせていただきました。また、happyは、GNH(国民総幸福量)
で話題のブータンなど世界5大陸16か国を巡りながら、心理学者や脳医学
者と「幸せになる方程式」を明らかにするドキュメンタリー映画です。
こちらがhappyの予告編です。
また、2012年5月号のハーバード・ビジネスレビューには、
「幸福の戦略」 と題して、経済、経営の切り口で「幸福」について
様々な研究論文が掲載されて います。「経済」も「貢献・幸福」にどんどん
歩み寄ってきていることを感じる日々です。
我々人類は、社会貢時代の本格潮流に突入していっていますね。
これから、益々この潮流が加速することを願うばかりです。