今回は「集客」の過去と現在と未来についてです。
20世紀以前の集客は、「地域のコミュニティー」における
お付き合いが基本でした。今でももちろん残っていますが、
商工会議所や消防団、地域の活動をすることがそのまま
信頼を得る活動となり、お客さん作りと直結していました。
こちらが、それを表す図です。
そして、下記の図は20世紀の集客の概念です。経済成長期、安定期で
お客さんを「データ」「リスト」として考えていっても成り立って
しまう時代です。図にある DRMとは、ダイレクト・レスポンス・
マーケティングのこと。 今でも当然のように学ばれている手法ですが、
お客さんのニーズを煽って早期に売るという一時的、カンフル剤的
な売り方が良しとされてきました。例えば、【緊急告知】これを実践
しなければ、あなたは将来300万円を損します 、などのキャッチを
使うような パターンです(笑)
経済が成長、安定しているので、新規顧客の獲得コストが比較的
安い時代にメインツールとして使われる集客の方法です。
そして、下記の3つ目の図が、これからの21世紀の集客概念です。
集客とは、共感できるコミュニティー内での「出会い」を意味します。
そして、それが心と心でつながる「絆」として中長期的に強く、
大きく広がっていくことが大切です。
そのために、この絆作りはリアルでの出会いから、ソーシャル・
メディアを使った中長期的な絆のメンテナンスまでが大切と
なります。
今、Facebookなどからたくさんのイベントの招待状が届くと
思います(笑)勉強会からセミナー、旅行のようなものまで
様々です。これは、まさにコミュニティー作り及び参加が
「集客」と同義となった象徴的な出来事ですね。
また上記の図に表したように、この時代はどれだけ多くのコミュニティ
ーに所属できるかといった人間的な幅(興味や関心)と、人間的な器
(あらゆる価値観を尊重できる力)が問われます。 まさに人間力が
集客力に直結する時代と言えますね。
以上、「集客」の過去、現在、未来とになりますが、地域のお付き合い、
DRM、出会い&絆作りは、それぞれ時代によってゼロになるわけでは
ありません。むしろ、状況によってそれぞれを組み合わせていくと
いうのが重要です。
ただ、その時代の「社会の雰囲気」の中で、より注目されていく集客
モデルは違うということですね。
そして、これからは、細かなテクニックよりもビジョンやミッション、
より人間的な力がそのまま結果と直結していく時代となります。