テクノロジーとデザインを高度に融合させ、社会貢献を目指す家電ベンチャー・Bsizeの八木さんより拙著「ワーク・デザイン」でのご紹介の御礼の連絡をいただきました。
そこで、10月10日に新商品を発表することを伺いました〜!待ってました〜!
今回の商品は、木でできたワイヤレス充電器「REST」。
日本は、国土の3分の2を森林がしめる森林大国ですが、今回はこの「木」を活かした商品となっています。
しかも、木の中で最も供給が多く、有り余っている「杉」の間伐材を利用して作られているというところもさすがです。
通常「杉」は、木目が粗く柔らかいため、家電には全く適さない素材だそうです。しかし、岐阜県高山市・飛騨産業株式会社の「加熱圧縮技術」により、なんとそれを実現させました。「杉の家電」という前代未聞の製品です。
このように、スマホを置くだけで充電できます。RESTの名前の由来は「Rest(休む)」と「Forest(森林)」からきているとのこと。素敵ですね。
こちらは、製品のメイキング映像。私の実家も杉の町、林業の町なので、故郷を思い出しほっこりとした気持ちとなったのと同時に、田舎の可能性を再考させてくれます。是非、ご覧あれ。
日本の職人技術を活かすものづくり
Bsizeは、日本の職人技術を活かした製品作りを行っています。
例えば、このLEDデスクライト「STROKE」は、次のような技術が利用されています。
「パイプの曲げ加工」
武州工業株式会社 技術部長 宮岡幸雄
連続的にパイプを曲げる加工は弊社の得意分野です。
曲げRの部分はシワや扁平がおこらないように、
パイプ内側と外側の両方に金型を当てて加工しています。角度にバラツキがあると、台座が、がたついてしまうため、
高い精度が出るように丁寧に曲げています。
外観に傷や打痕などがつくと商品にならないため、
大切に扱っています。
「パイプ塗装」
有限会社細川塗装工業 代表取締役 細川賢一
複雑なパイプ形状なので、
塗装ムラが出ないように一つ一つ丁寧に塗装しています。塗料と塗装方法、乾燥条件を調整し、
マットな風合いを出すために工夫しています。引っ掻いても剥がれない塗装強度と、
時間が立っても色あせしにくい耐久性を兼ね備えた
塗料を使っています。
これからのものづくりの考え方、理念、そして開発・製作の流れまで、Bsizeのあり方は非常に参考になります。
また、八木さんは、いつも誰に対しても同じように丁寧に接し、どこまでも謙虚な方。まさに21世紀型メイカーの象徴のような人です。
【pen onlineで、書籍をご紹介いただきました】
ワーク・デザイン これからの働き方の設計図
これからは「働き方」も自分でデザインする!
未来の仕事を先取るならば、必見の一冊です。
テクノロジーの進化のおかげで、これまで考えられなかったような〈働き方〉が現実的なものになりつつあります。だれでも個人でプロダクトを製作できる「メイカーズ革命」は、その象徴でしょう。しかし、それだけではありません。いまや自宅にいながらにして、世界中のクライアントと仕事ができるのです。
本書『ワーク・デザイン これからの〈働き方の設計図〉』では、多くの国内外の事例を紹介ながら、こうした「仕事の未来」について様々な視点から検証しています。自分の可能性について前向きに考えたくなる一冊です。(Pen編集部)
http://www.pen-online.jp/news/culture/work-design/