GEが目指す「2025年、未来の家」のビジョンが興味深いのでご紹介。
Home 2025: GE Envisions Home of the Future
まずは上の画像、「水道」から。現状どこにでもあるような「水」「お湯」の切り替えだけでなく、水素レベルを設定したり、氷まで出すことができます。もちろんセンサー式。
下の画像は、シンクのフタがまな板になっており、クリーンなメッシュ側面の冷蔵庫にコンパクトに食材を収納。料理をする自然な動作に合わせられていて、素晴らしい。
清潔な食器洗い機は、5分で食器を洗いきります。また、カラダに悪い化学物質やウィルスなどが入っている時には、それを感知し警告を発し、それがなくなるまでキレイに洗浄してくれます。
生ゴミは、堆肥用にペレットに!これはすごい!
調理台のどこに置いても、適切に加熱することができます。また、その熱の操作はスマホでも可能に。
専門家や友人たちとともにクッキングすることも。このように空間にスクリーンが登場し、料理のアドバイスをもらいながら楽しく調理ができます。
GEとしても、「できるか、できないか?」というきわどい未来ではなく、現実的にこれくらいは当然できる、と考えてのビジョンのようです。うん、ヒントが盛りだくさんですね。
未来を語り、それを自ら創り出す
Social Design Newsでは、「未来の主流を先取る情報」を心がけています。
そして、GEの「2025年、未来の家 」もそうですが、歴史上これほどまでに、誰もが「未来」を語る時代はあったでしょうか。
これから私たちが向かう世界は、過去の延長ではありません。
100年企業を分析したり、過去のシンボル的な成功事例から何かしらの知見を得ようとすることは否定はしませんが、その価値は現在相対的に低くなっています。
その理由は、ワークプロセスが変わり、組織が変わり、働く価値観さえ変わってくるからです。
結果、時代は「問題解決」から「機会発見」へと思考パラダイムを大きくシフトさせることを求めています。
同じような時代背景としては、明治維新、第二次世界大戦後がありました。これまで常識だと思われてきたことがことごとく崩れさる中で、「過去の成功事例」は、「歴史」という認識しかされなくなりました。
陸軍将校、海軍将校の出世話は、成功事例ではなく、瞬間的に過去の歴史となるのです。
今もまさに、「過去の成功事例」が単なる「歴史」へと意味を変えつつあります。私はこの時代認識こそが今、最も重要なことの1つだと感じています。
そこで思い出すのは、この名言です。
「未来を予言する一番良い方法は、自分の手で創り出すことである」(by P. F.ドラッカー)
未来を語り、自ら未来を創り出す。特別な人だけじゃない、今、あらゆる人がその可能性を備えつつあります。
【pen onlineで、書籍をご紹介いただきました】
ワーク・デザイン これからの働き方の設計図
これからは「働き方」も自分でデザインする!
未来の仕事を先取るならば、必見の一冊です。
テクノロジーの進化のおかげで、これまで考えられなかったような〈働き方〉が現実的なものになりつつあります。だれでも個人でプロダクトを製作できる「メイカーズ革命」は、その象徴でしょう。しかし、それだけではありません。いまや自宅にいながらにして、世界中のクライアントと仕事ができるのです。
本書『ワーク・デザイン これからの〈働き方の設計図〉』では、多くの国内外の事例を紹介ながら、こうした「仕事の未来」について様々な視点から検証しています。自分の可能性について前向きに考えたくなる一冊です。(Pen編集部)
http://www.pen-online.jp/news/culture/work-design/