今後、こういった造形物の加工系製品は注目を集めそう。
デスクトップ3Dプリンタで造形したモノを簡単キレイに表面加工をするツール「Makeraser」。
熱溶解式でソフトクリームのように積層造形をしていくと、どうしても表面が積層面によってボコボコしてしまいます。
こちらのMakeraserは、マーカーのような設計となっており先からは非毒性のアセトンが出ます。こちらを表面に塗ることによって造形材料である樹脂を溶かし、溶けた材料が表面のスキマに入り込んで、デコボコ感を整えてくれます。
今後、Kickstarterでも資金調達をしていくようですね。
デスクトップ3Dプリンタの利用用途で圧倒的に多いのは、プロトタイプ作成ですが、今後こういった道具が多数登場してくると、最終製品作りにデスクトップ3Dプリンタが活躍の幅を広げるのでしょう。
【参考】
・欧州最大の3Dプリンタネットワーク3D Hubsより「2013年10月の3Dプリンタトレンド情報」
ハンドメイド製品販売の巨大な波
ハンドメイド製品を販売するモール系サイトは、ECの第三の波と称されます。
第一は、楽天やYahooショッピングなどのオンラインショッピングモール。そして第二は、ヤフーオークション、世界的にはEbayなどのオークションサイトです。
そしてこの第三が、世界的にはEtsy、日本ではiichiなどのハンドメイド製品販売サイト。これまでと違うのは、自らが作ったものを販売するという生産社会型のプラットフォームであることです。
しかし、iichiにて3Dプリンタで作られた商品がどれだけ販売されているのか見てみても、まだまだちょっとしたアクセサリが27点ほど見つかるだけ。
このように少ないは、デスクトップ3Dプリンタ素材が限られてしまうこと、また、フルカラーが普及していないという点もありますが、もう1つはMakeraserのような加工ツールがないという点があるのでしょう。
今後、この第三のモールの波は拡大していきますが、メイカーをサポートする製品の登場には期待を膨らませていきたいところです。
【Social Design Newsから本が出ました】
ワーク・デザイン これからの働き方の設計図
働き方は無限大。
組織や事業の寿命よりも、人が働く時間のほうがはるかに長くなった現代。
テクノロジーの進化と人々の価値観の変化によって、「働き方」が大きく変わりつつある。
メイカーズ、クラウドソーシング、クラウドファンディング、ソーシャルスタートアップ……「仕事の未来」には、無限の可能性が広がっている。
あなたは、どの働き方を選びますか?
さらなる進化を遂げるテクノロジーと新たな時代の価値観が出会ったことで、
これまで考えられなかった(あり得なかった)ような働き方が可能となった。
今、私たちの目の前には、数限りない働き方が存在する。
私たちは、自らの働き方を自分で選び、実行していかなければならない。
それが、本書の言う「ワーク・デザイン」である。 ――「はじめに」より
本書では、これからの働き方の新構造を次の7つのステージで捉えた内容となっています。
・新しい「働く」の価値観
・消費社会から生産社会への潮流
・ワークプロセスの文明的大転換
・組織形態の変化
・キャリアデザインについて
・タスクデザインについて
・これから必要とされる個別スキル
現在の「働く構造の進化」は、各ステージをバラバラに見ても分かりません。7つの構造全体を体系的に捉えることで、始めて進化の本質が見えてきます。
Amazonの「なか見検索!」で一部内容を読めるようになっていますので、ご興味のある方はこちらからご確認ください。【書籍】ワーク・デザイン これからの働き方の設計図
※ライフハッカー[日本版]で本書を大きく取り上げていただきました。
「いま、新しい働き方『パラレルキャリア』が重要だ、と言える理由」