コンピューター上で曲線をデザインし、実物のワイヤーをその形通りに出力できる「DIWire」がついにKickstarterに登場です!
DIWire: The First Desktop Wire Bender
10万ドル(約1,000万円)が目標ですが、一気に80,000ドル(約800万円)を超える資金が集まってきています。最終的には、どれくらいまで伸びてくるでしょうか。
鉄、アルミニウム、銅、真ちゅう、プラスティックなどの材料を利用し、ランプ、テーブル、時計、家具、ジュエリー、アート、生活雑貨などを作ることができます。
大きな特徴の1つは、誰でも操作可能なシンプルなソフトウェアで曲線を描けること。
DIWireは、1個2,500ドルから購入できましたが、その枠はどんどん埋まってきています。出荷は来年2014年7月で、回路基盤を3Dプリントする「The EX¹」と同じ時期ですね。いや〜、来年はいよいよデスクトップファブリケーションが本格的に幕を開けそうです。
【参考】
・コンピューター上で曲線をデザインし、ワイヤーを出力成形できる「DIWire」
デスクトップファブリケーションが産業を変える
photo credit: hslphotosync via photopin cc
デスクトップファブリケーション、つまり机の上であらゆるものを創り出すことができる時代へ着々と前進しています。
それでも、まだまだ日本ではそこまでの注目が集まっていないようにも思います。
その理由は、デスクトップファブリケーションが、個人の趣味や一部のマニアックな世界の話であって、「働く」というところにまで結びついていないからでしょう。
3Dプリンタでちょっとしたフィギュアを作る、DIWireで自分の好きな生活雑貨をデザインする、というところまでしかイメージがつかず、まさか産業そのものをひっくり返してしまうとは、想像できないわけです。
しかし、来年はいよいよそれが払拭されてくるでしょう。次世代の産業革命中心が、このデスクトップファブリケーションであるということに多くの人々が気づいていくのです。
これまで、モノを作る場所は基本的に「工場」でした。それが、私たちの「机の上」に変わっていきます。結果、現在数千ある消費材メーカーは、一気に数百万へと膨れ上がります。
来年2014年は、新しい働き方のイメージが、世界中でいろいろと見られていくことでしょう。
【Social Design Newsから本が出ました】
ワーク・デザイン これからの働き方の設計図
働き方は無限大。
組織や事業の寿命よりも、人が働く時間のほうがはるかに長くなった現代。
テクノロジーの進化と人々の価値観の変化によって、「働き方」が大きく変わりつつある。
メイカーズ、クラウドソーシング、クラウドファンディング、ソーシャルスタートアップ……「仕事の未来」には、無限の可能性が広がっている。
あなたは、どの働き方を選びますか?
さらなる進化を遂げるテクノロジーと新たな時代の価値観が出会ったことで、
これまで考えられなかった(あり得なかった)ような働き方が可能となった。
今、私たちの目の前には、数限りない働き方が存在する。
私たちは、自らの働き方を自分で選び、実行していかなければならない。
それが、本書の言う「ワーク・デザイン」である。 ――「はじめに」より
本書では、これからの働き方の新構造を次の7つのステージで捉えた内容となっています。
・新しい「働く」の価値観
・消費社会から生産社会への潮流
・ワークプロセスの文明的大転換
・組織形態の変化
・キャリアデザインについて
・タスクデザインについて
・これから必要とされる個別スキル
現在の「働く構造の進化」は、各ステージをバラバラに見ても分かりません。7つの構造全体を体系的に捉えることで、始めて進化の本質が見えてきます。
Amazonの「なか見検索!」で一部内容を読めるようになっていますので、ご興味のある方はこちらからご確認ください。【書籍】ワーク・デザイン これからの働き方の設計図
※ライフハッカー[日本版]で本書を大きく取り上げていただきました。
「いま、新しい働き方『パラレルキャリア』が重要だ、と言える理由」