これは、多くの人が待ち望んでいたガジェットでしょう。財布に入れてある複数のカードをたった1枚にまとめることのできる「Coin」が、事前受付を開始。
Coinは米PayPal出身のエンジニア、カニシ・パラシャー氏が創業した会社。こちらKickstarterなどのクラウドファンディングサイトを使わずに、独自のクラウドファンディングシステムで、資金調達を始めました。
仕組みはシンプルで、自分の持っているカードを付属ツールを使ってスワイプして登録。
後はお店にて、カードについているボタンを押し使うカードを選択して、スタッフの方に渡すだけ。普通のカードのように利用できます。
クレジットカード、デビットカード、ギフトカード、メンバーカードなど8枚のデータを保存できます。また、2014年夏に発売の予定で、今なら50ドル(約5,000円)で手に入れることができます。ちなみに一般販売価格は100ドル(約1万円)。
私は、先日Kickstarterで世界一薄い財布「シンプルウォレット2.0」を購入したのですが、この「Coin」があって始めて、私のスマート財布生活(笑)が完結するのかも…。欲しい…。
【参考】
・Kickstarterで大人気の「シンプルウォレット2.0」から製品の「再定義」について考える
「お金」のパラダイムが転換する
photo credit: zcopley via photopin cc
お金の民主化を掲げるバーチャルマネー・ビットコインは、もはや止められない勢いにまで加速しています。
政府、金融機関、レジスターの概念のないこの仮想通過は、現在40億ドル規模まで広がっていますが、近い将来4000億ドルを超えてくると言われています。
通貨発行権は国の三大権力の1つ。当然ながら国、行政からの大きな圧力を受けて続けていますが、ここに来てニューヨーク市がビットコインライセンスを与えるかも?という情報も流れ始めました。
ビットコイン関連ベンチャーもどんどん立ち上がってきており、決済手数料ゼロのマイクロペイメントサービスなども今後広く普及していくことでしょう。
そして、今回ご紹介した「Coin」にも、ビットコインを登録できるようになっていくことは当然予想されます。結果、このトレンドの中で「お金」は限りなく単純な「数」へと移り変わるのです。
そこには、これまで目に見えにくかったソーシャル・キャピタルの可視化及び効率的なマッチングが可能な世界が広がります。
今、私たちは「決済」だけでなく「お金」に関しても重要な転換点に向かっています。まさにパラダイムシフトするポイントにいるのです。この次の社会のお金についても体系的にまとめていきたいと思う今日この頃です。
【Social Design Newsから本が出ました】
ワーク・デザイン これからの働き方の設計図
働き方は無限大。
組織や事業の寿命よりも、人が働く時間のほうがはるかに長くなった現代。
テクノロジーの進化と人々の価値観の変化によって、「働き方」が大きく変わりつつある。
メイカーズ、クラウドソーシング、クラウドファンディング、ソーシャルスタートアップ……「仕事の未来」には、無限の可能性が広がっている。
あなたは、どの働き方を選びますか?
さらなる進化を遂げるテクノロジーと新たな時代の価値観が出会ったことで、
これまで考えられなかった(あり得なかった)ような働き方が可能となった。
今、私たちの目の前には、数限りない働き方が存在する。
私たちは、自らの働き方を自分で選び、実行していかなければならない。
それが、本書の言う「ワーク・デザイン」である。 ――「はじめに」より
本書では、これからの働き方の新構造を次の7つのステージで捉えた内容となっています。
・新しい「働く」の価値観
・消費社会から生産社会への潮流
・ワークプロセスの文明的大転換
・組織形態の変化
・キャリアデザインについて
・タスクデザインについて
・これから必要とされる個別スキル
現在の「働く構造の進化」は、各ステージをバラバラに見ても分かりません。7つの構造全体を体系的に捉えることで、始めて進化の本質が見えてきます。
Amazonの「なか見検索!」で一部内容を読めるようになっていますので、ご興味のある方はこちらからご確認ください。【書籍】ワーク・デザイン これからの働き方の設計図
※ライフハッカー[日本版]で本書を大きく取り上げていただきました。
「いま、新しい働き方『パラレルキャリア』が重要だ、と言える理由」