な、なんと…。クラウドソーシングサイト大手oDeskとElanceが合併し、世界最大のクラウドソーシング会社が生まれます。
oDesk and Elance merge, forming one giant freelancer company
今年2013年度の流通規模は、2社合計で約750億円。単年ですからね…現時点でもかなり巨大。
新会社のビジョンは「Amazonが小売りを再発明し、AppleのiTunesは音楽業界を変えた。それと同じようにoDeskとElanceは、『働き方』に革命をもたらすこと」としています。
今後具体的に、行っていく施策は次の通り。
・シームレスなバーチャルコラボレーションをできるようにする
・モバイルによるアクセシビリティの向上
・能力開発ツールの開発
・データサイエンスにより、仕事とフリーランサーのマッチングにおける品質の向上
やはり私としては「シームレスなバーチャルコラボレーション」というところに注目をしたいところ。
世界のパートタイム労働の規模は4220億ドル(42兆2,000億円)で、クラウドソーシングの規模は2018年に50億ドル(5,000億円)になる予測がされています。それでもまだ市場規模の1%ちょっと。
また、クラウドソーシングはパートタイム、副業などの枠を超えて大きく広がります。今後の可能性は無限大です。
2020年の新しい働くプラットフォームを目指して
Facebookが「今すぐ寄付ボタン」の導入を開始し、世界的に話題になっています。現時点では、認証されたNPOに限られていますが、今後はこれを大きく拡大してくることでしょう。
一言で言えば、これはFacebookのクラウドファンディング参入への狼煙です。
これからFacebook自体が巨大なクラウドファンディングプラットフォームとなっていき、「今すぐ寄付ボタン」は、どんなサイトにも簡単設置できるようなサードパーティーとして広げていく可能性も大いにあります。
クラウドファンディング大手Indiegogoがクラウドソーシングに進出を考えているようですし、現在進んでいることは、ソーシャルメディア、クラウドソーシング、クラウドファンディング、メイカーズ、バーチャルマネー(Bitcoinなど)が連携を深めていくというトレンドです。
結果、何が生まれてくるかというと、それは「新しい働くプラットフォーム」。
Future Work Platform 2020と図を示しましたが、結局は、自社のコアサービスの拡大に急ぎつつ、どのようにバランス良くその他のサービスを連携させていくのか?新しい時代の働くプラットフォームへと進化できるのか?
これが、現時点で問われている各プラットフォームサイトの課題です。現時点におけるマネタイズの議論は意味が薄く、本質はここにこそあると思っています。
いずれにせよ今後も要注目ですね。
【Social Design Newsから本が出ました】
働き方は無限大。
組織や事業の寿命よりも、人が働く時間のほうがはるかに長くなった現代。
テクノロジーの進化と人々の価値観の変化によって、「働き方」が大きく変わりつつある。
メイカーズ、クラウドソーシング、クラウドファンディング、ソーシャルスタートアップ……「仕事の未来」には、無限の可能性が広がっている。
あなたは、どの働き方を選びますか?
さらなる進化を遂げるテクノロジーと新たな時代の価値観が出会ったことで、
これまで考えられなかった(あり得なかった)ような働き方が可能となった。
今、私たちの目の前には、数限りない働き方が存在する。
私たちは、自らの働き方を自分で選び、実行していかなければならない。
それが、本書の言う「ワーク・デザイン」である。 ――「はじめに」より
本書では、これからの働き方の新構造を次の7つのステージで捉えた内容となっています。
・新しい「働く」の価値観
・消費社会から生産社会への潮流
・ワークプロセスの文明的大転換
・組織形態の変化
・キャリアデザインについて
・タスクデザインについて
・これから必要とされる個別スキル
現在の「働く構造の進化」は、各ステージをバラバラに見ても分かりません。7つの構造全体を体系的に捉えることで、始めて進化の本質が見えてきます。
Amazonの「なか見検索!」で一部内容を読めるようになっていますので、ご興味のある方はこちらからご確認ください。【書籍】ワーク・デザイン これからの働き方の設計図
※ライフハッカー[日本版]で本書を大きく取り上げていただきました。
「いま、新しい働き方『パラレルキャリア』が重要だ、と言える理由」