今年、クラウドファンディングIndiegogoで太陽光で発電する道路を作る「Solar Roadways」が2億円を超える資金を調達した。
このソーラーロードというコンセプトが今、世界的に熱くなってきている。
文字通り、道路にソーラーパネルのモジュールを設置し、発電をしていくプロジェクトだが、こちらは、昨月2014年11月にオープンしたオランダのソーラーロードだ。自転車が走る道路が、発電もしてくれる。
発電した電気は、公共の電灯や信号機、また、近隣の家庭に電力供給していくわけだが、今後、あらゆる道路が発電していくことを考えると、その可能性は非常に大きい。アスファルトでなく、太陽光パネルで作られた道路が、未来の社会のスタンダードとなる可能性がある。
子供達のための理想的なエネルギー社会
PHOTO: Wind turbines silhouette at sunset from Shutterstock
先日、とある雑誌の取材を受けていた。読者は、小学生を親に持つ世代の方々であり、そこで未来の社会について語らせていただいた。
現在10歳の子供が、20歳になるこの10年間で、社会は劇的に変化する。それこそ、人類がこれまで経験したことのないような巨大な変化である可能性が高い。
しかし、その変化を、良いものとするのか、悪いものとするのかは、当然私たちそれぞれの日々の意識の積み重ねによる。大人が考え、行動し、出現させゆく未来である。
この中で、誰もが、その子供達が誇れない社会を作りたいとは思っていないはずだ。当然、エネルギー問題であってもそう。これだけ大問題がのしかかっているにも関わらず、無責任な、事なかれ主義的な決断を繰り返していくことだけは避けたいと思う人は少なくないだろう。
進化しゆくテクノロジーを、私たちの意識や価値観、哲学でうまくハンドリングし、より良い方向へと向かわせていきたい。