野外広告を3Dで告知できるようになったらどうだろうか。
あちこちのビルの上に空き広告を見かける。電話番号とともに掲げられる、「広告のご依頼はこちらまで」というメッセージは、切なさを乗り越え、時に哀愁までも漂わせている。
インターネット以前は、こういった広告にも価値はあったのだろうが、インターネットが普及した現在、ターゲティングされていないマス広告は、大企業のイメージ広告としてが、せいぜいである。
しかし、これが3Dとなると、状況は少し変わってくるのではないだろうか。
つまり、よくSFに出てくるような飛び出す3D映像、ホログラフィック映像のように広告が出せるとすれば…。こう言うと、3Dメガネをかけてのことでしょ?何かスマホアプリ連動させるの?と思うかもしれない。
しかし、オーストリアのウィーンに拠点を持つ「TRILITE Technologies」の技術はそうではない。裸眼で、3Dで見せることができる技術であり、巨大なディスプレイ広告にも対応が可能だ。
実際の事例研究結果でも、平面広告から3D広告へと代えると、広告への好意が22%アップし、ブランドへの好意も8%増、平面の広告よりも購入意識が69%も高まったという。広告の内容次第では、ネット上でのバイラルだって狙えることだろう。
また、空き看板を立体広告にするようなところはもちろん、球場やスタジアム、またライブを行うエンターテイメント会場でも利用するなど、様々な可能性が見えてくる。今後の展開に注目していきたいところだ。