投資家でもMBAでも技術者でもなく、デザイナーにこそ起業のチャンスがある時代。ついに、このような”時”が到来した。
スタートアップの人員におけるデザイナーの比率が、ひと昔前の4倍にもなっている。例えば、以前はエンジニア15〜20人に対してデザイナーが1人くらいの割合だったのが、今は4:1にまで変わってきているのだ。
なぜだろうか?
例えば、世界的なビジネスメディア「ファスト・カンパニー」は、ジョン・マエダのコメントとして、その理由を次のようにまとめている。
Moore’s Law No Longer Cuts It
例えば新しいMacBook。演算の速度はまったく問題にされておらず、ユーザーの体験とデザインこそが、製品の価値の中心に位置づけられている。
Start With Design, Don’t End With It
一昔前までデザインは「最後の仕上げ」だったが、今は、製品やビジネスの「そもそものはじまり」に必要なものになった。
Tech Is No Longer For Techies
技術が、技術好きなユーザーのものではなくなった。パソコン好き、ネット好きの人を狙ってサービスを開始する戦略は、もう機能しない。
参考)4-reasons-why-design-is-taking-over-silicon-valley(fastcompany)
また、メンバーとして増える傾向にあるだけではなく、スタッフではなく経営幹部(CxO)としての働き方をするデザイナーが増えているし、また、その傾向はさらに強まるだろう、とある。
(これはそんなに流行ってないけれど、「MBAではなく、MFA(Master of Fine Art)の時代」が来る、みたいな言い方もあった)
日本でもデザイナーが創業者としてスタートアップするケースが増えているし、また、グーグルの投資部門であるGoogle Venturesがデザインのコンサルティングに力を入れていることなど、感覚的にもしっくりくるトレンドだ。
【クエスチョン】
・友人のデザイナーを食事に誘って、気軽に新しい事業のアイデア出しをしてみよう!