とある小さな書店に、「小さな人気店をつくる! 移動販売のはじめ方」という本が平積みされていた。
働き方の多様性が語られる中、「移動販売」がこれまでとはちょっと違った光の当たり方をしている。これは世界的なトレンドである。
移動販売というと、これまでは「移動しながらお客さんをつかまえていく」という方法だった。しかし、今注目されるモデルの1つは顧客の指定する場所に行くという移動販売スタイル。
アイルランドの「The Shebeen」は、指定された場所に設置できる移動式アイリッシュパブ。中には、大人が10人ほど入れるスペースがあり、空間デザインも本格的。価格は、1日750ユーロから。
パーティー、飲み会をする時、主に選択肢は2つだ。「自宅」もしくは「外食先」である。
しかし、その両方にはそれぞれ、メリットとデメリットがある。家であれば、移動の面倒くささがなくなるが、準備に手間がかかる。後片付けも大変だ。外食であれば、準備や後片付けはないが、移動に時間がかかる場合がある。
一方移動式パブであれば、移動の手間も準備や後片付けの手間も必要なし。もし、自宅まで送り届けてくれるなんてサービスまでついていたら更に面白いかもしれない。
そんなお店が増えていけば、スマホやウェアラブルデバイスのアプリで簡単呼び出し!というプラットフォーム型や移動式パブのチェーン店がだって登場してくる可能性がある。
次世代移動販売モデルは、世界的に益々注目されそうだ。
【参考】
・自転車カフェチェーンから移動する床屋さんまで!働き方を変える次世代移動販売ビジネス5選
【クエスチョン】
・顧客の指定するところまで移動していく移動販売モデルは、他にどんな業種が考えられるか?アイデアを出し合ってみよう!