肉体を強化するため運動するように、脳の強化のためにトレーニングを行う潮流が大きくなる。しかもそのトレーニングは、これまでの「脳トレ」のような遊びの延長ではなく、より分析的かつ実証的なものとなる。
「Narbis」は、脳波を解析し、トレーニングをしながら、その機能の回復と向上をサポートするメガネ型デバイス。
日々の何気ないイライラや混乱、悲しみや苦しみの中で、脳をクリアに保つことは意外に難しいこと。「休憩」と言っても、本当にそれが効果的に取れているのか。測定することは非常に困難だった。しかし、これからはその回復や向上を明確に測定し、強化できるようになる。
こちらNASAが開発したプログラムであり、集中力のアップ、落ち着きを取り戻す、質の良い眠りを作るなど5つのトレーニングができる。具体的には、脳波を測定しながら、メガネのレンズが暗くなったり明るくなったりするというもの。まずは週に2回それぞれ30分程度のトレーニングをススメている。
現在Narbisは、クラウドファンディングサイトKickstarterで資金調達中だ。
以前、超音波と微量な電流によって、人をリラックスさせたり、元気にするための「Thync」というウェアラブルデバイスを紹介した。2015年・CESのクールテックカテゴリーにて、アワードを受賞しているデバイスだ。
【参照】
・ウェアラブルデバイスで気分をコントロールするトレンドが始まる「Thync」
一方で「こういったツールに頼ることは嫌だ!お酒を飲んでいるのとかわらないじゃないか…」という疑問を持った人もいるかもしれない。しかし、「自然な脳機能の向上」という意味合いであれば、ポジティブに捉える人も多いかもしれない。脳トレは高度化し、いずれ脳のライザップとも言えるようなサービスが登場してくるかもしれない。
【クエスチョン】
・脳波を測定しながら、脳の自然な機能を回復・強化するためのサービスを考えてみよう!