2015年、次世代養蜂セット「Flow Hive」は、クラウドファンディングで14億5,000万円を超える資金を集め、indiegogoの大記録として世界中から注目を集めました。プロダクトは、この3年で5万個を130ヶ国に出荷。
そして2018年、顧客のフィードバックから更に進化した「Flow Hive 2」を満を辞しても発表しました。同じようにindiegogoでクラウドファンディングに挑戦し、今回も約14億9,000万円(13,978,263ドル)もの資金を調達!これまた大記録です。
養蜂は、防護服を着て行う巣の取り外し、遠心分離機によるハチミツの採取、その後の不純物取り除き作業と危険で面倒臭いイメージが付きまといます。
しかし、これも19世紀米国のラングストロス(L. Langstroth)が考案した当時のイノベーションであり、そのおかげで、養蜂は近代的生産性を得て、現代の産業化にまでつながりました。
しかし、時代は21世紀。今やどの領域もパラダイムシフトが起こっていますが、養蜂も例外ではありません。
Flow Hive内には最初から蜂の巣型になっている巣板が設置されており、そこに蜂がどんどん蜜を貯めていく仕組み。
1フレームごとに最大3kgのハチミツが貯蔵され、人間がバルブをひねれば不純物の入らないハチミツが流れてきます。
「誰もが養蜂家になれる」というコンセプトですが、実際には難しいのでは?と思う方も多かったと思います。しかし、日本でも正規販売店ができ、バージョン2もこれだけ売れていくとなると、この革命が、偽物でないということが分かります。
はちみつを自分で収穫して食べる。販売する。誰もが養蜂家になるハードルが大きく下がってきています。