2011年に起業した読書用メガネメーカー「モラルアイズ」が、メガネを購入できない人々を支援する慈善団体「ニュー・アイズ・フォー・ザ・ニーディ」とコラボし、1年半で1万5,000本のメガネを寄付したようです。
こちらは1個購入したら、恵まれない方に1個商品がプレゼントされるという「one for one」と呼ばれるソーシャル・ビジネスモデル。
例えば日本では、Table For Twoの1食たべるとアフリカの子供達に1食分の給食を支援するというプログラムがあります。ちなみにもう1700万食を超える給食が贈られてされているんですね。すごい…。
また、有名なところではトムズシューズ。こちらは靴を1足購入すると恵まれない子供達に1足靴を贈るプログラムを実施しています。2006年に立ち上げられ、贈られた靴はなんと200万足以上。年間30万足以上?でしょうか…。これもすごい…。
マーケティング用語に、PAD効果と呼ばれるものがあります。一言で言えば、「年間○○○○円です」というよりも「一日当たり○○円です」と言った方が、割安感をイメージしてもらえるというものです。
このone for oneの「自分が購入した分だけ恵まれない方に商品が届く」というモデルは、貢献しているイメージがしやすいですね。これが注目される1つの所以です。
one for oneモデルの未来
今、最も寄付を集め続けているNPOモデルは「チャイルドスポンサーシップモデル」です。ワールドビジョンジャパンさんやプラン・ジャパンさんが有名ですね。その肝は、実際に子供達から現状の報告、手紙が届き続けるところにあります。まさに、自分が遠い国に養子を持ったような感覚になるのです。
この仕組みを、one for oneのモデルに取り入れたらどうでしょうか。つまり、実際自分が購入して贈ったメガネや靴を受け取った人からスマホ、もしくはFacebook経由で写真付きのメッセージが届くという仕組みです。
「あ!!!本当に自分が贈った靴を履いて喜んでる!!!(涙)」なんてことを実感できるようになったら???社会貢献を実際に実感できる喜びは大きいですね。こうなると、更に多くの人がone for oneの事業を運営しているところから商品を購入するに違いありません。
きっと近い将来どこかの団体・企業が始めて、世界的に広がっていくことでしょう。テクノロジーの発展はより良く利用すれば、人類に素晴らしい可能性を開いてくれます。
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