BS朝日 ごごいち!ニュースキャッチの「3Dプリンタ特集」に解説者として生出演させていただきました。NHKのおはよう日本の時は、録画し編集が入っての放送でしたが、やはり生放送の緊張感は独特なものがあります。本当に良い経験になりました。この場をかりて重ねて御礼申し上げます。
さて、その番組でも話題となりましたが、オバマ大統領が3Dプリンタなどのデジタルファブリケーションの研及び普及に力の入れています。
こちらは「世界中が、アメリカの3Dプリンタなどを使ったデジタルファブリケーション教育に注目をしている」という記事。米国ワイオミング州のビュフォードにある中学校を日本のTV局が取材したようです。
Secondary school 3-D printing program garners international attention
要点は、こちら。
・デジタルファブリケーション時代の製造技術習得のため、小学校で工学や科学を教え、中学高校で高度な製造スキルを学ぶ
・30万ドルの助成金を使い、中学校にデジタルファブリケーションを学べる実験室を作った
・これによって、理論だけでなく実践的に数学や科学も学ぶことができる
・当然、卒業時の就職も有利となる
・こちらの学校の目標は、全国の学校で実施できるデジタルファブリケーション教育プログラムを開発すること
世界はスピーディーに動いています。さて、日本はどのような舵を切るのか。
いろいろな意味で、今「日本の教育」が大きな過渡期を迎えています。
他者へのリアルな貢献と、自己実現のための働き方
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「大量消費によって、経済を成り立たせるための『雇用』」という概念は、残念ながら「働く」ということと意味が大きく乖離してしまいました。そして、産業社会、消費社会を成り立たせるための「雇用」という位置づけは、明らかに限界を迎えています。
今この「雇用」=「働く」という式が、世界的に崩れてきているのです。
そして私は、これからの「働き方」に必要なことは、他者へのリアルな貢献と、自己実現だと感じています。
この2つが満たされる働き方を多くの人が望んでいくことでしょう。そのために、次の世代のためにどのような教育をしていくべきなのか???
例えば、次の2つが上げられます。
幅広い教養や文化芸術、倫理道徳・哲学によって、他者への貢献の重要性を伝えていくこと。そして、デジタルファブリケーションなどの技術を伝え、自己実現の方法を教えていくこと。
この辺りの議論は、「教育」においても、今後1つの大きなポイントになってくるでしょう。
次の世代のために、今私たちは、「働くこと」について、もう一度深く考えていかなければならないタイミングにきています。