新しい技術で、新しいデザインに挑戦するオランダのインテリアクリエイターDirk Vander Kooij。上の動画は、彼が廃材から3Dプリンタで椅子を作る様子が示されたコンセプトムービー。
近未来をイメージさせてくれますね。
そして下の動画は、オランダの物流会社DHLの2050年の予測動画の一部。均一な商品と大量生産品は姿を消し、はるかにカラフルで多様、そしてローカルな社会が誕生するとしています。
あらゆるものがリサイクルされ、3Dプリンタが稼働し続ける未来なのですが、まさに上の動画は、次の動画をリアルを現実化しているようです。
3Dプリンタで、高度リサイクル社会を
photo credit: Stuck in Customs via photopin cc
調べてみると、日本はプラスチック廃材のリサイクルに関しては、最も成功を収めている国の1つのようです。
Japan streets ahead in global plastic recycling race
2010年、廃棄されたプラスチック廃材のうち実に77%がリサイクルされています。1996年の39%だったので急激に上昇しています。ちなみに77%はイギリスの2倍であり、アメリカなどは20%ということですから、この数字がどれだけ高いか分かります。
その理由としては、リサイクル法を制定、また土地が狭いため埋め立てに依存できない国内の体質があったとのこと。なるほど、確かにそうでしょうね。
しかし、まだ23%はリサイクルできていないわけで、ゼロウェイストを目指し、是非この残りの23%のプラスチックゴミを3Dプリンタの材料などにするような挑戦が見られれば、世界的にも大きな注目を集めるでしょう。
また、徳島県の上勝町などは、ゼロウェイスト政策を発表しており、ごみの再利用・再資源化を進め、2020年までに焼却・埋め立て処分をなくすということです。まずはこのような市町村単位で3Dプリンタ材料へのリサイクルをチャレンジしていくことが重要なのかもしれません。
そして、ゴミ全体で言えば、まだまだ日本のリサイクル率は低いようです、プラスチックからはじめて、あらゆる素材を3Dプリンタの材料として、つまりマテリアル材として再利用できる流れが生まれれば、世界から注目されること間違いなし。是非チャレンジをして欲しいところですね。