ファッション業界が、デジタルと融合して行く流れが加速していきそう。
4週間の期間限定で、ロンドンにオープンした「YrStore」は、お客さんがTシャツを自分でデザインして、その場で作られたものを販売するストアです。
こちらの動画には、服がデザインされていく風景が。未来的です。
YrStore Press Launch Short from YrStore on Vimeo.
デザインされたデジタルデータを、特殊なインクと紙を使用して巨大なプリンタで印刷します。
その紙をプレスで衣服に押しあて、衣服に染料を転送して出来上がり。
デジタルデザインは、有名なアーティストによってあらかじめ用意されているものもありますが、利用者が独自デザインを作成したり、持っているデザインをアップロードすることもできる模様。興味深い取り組みです。
YrStore from YrStore on Vimeo.
未来の服屋さんはどうなるか?
photo credit: abhiomkar via photopin cc
YrWallを見ていると、今後服屋さんの進化の1つの方向性が見えてきます。
出来上がっている既存の服が置いてあることはもちろん、店員であるスタイリストが、衣服のデジタルデータをその場でコミュニケーションしながらカスタマイズする、場合によってはお客さんとゼロから作り上げるなんてことが起こってくるのでしょう。
その際の試着は、服をAR技術で投影し、自分に当てて鏡でチェックする。もしくは、数十秒でお客さんのカラダを3Dスキャンし、3Dの自分にデザインした服を着せて360度見え方をチェックする、なんてことができるようになりそうです。
以前、ジーンズショップHointerが、スマホとうまく連動させた興味深い試みを行っていることをご紹介しましたが、時代は更に先へと動いています。
参考)ジーンズショップ Hointer(ホインター)から見る「未来の小売業」
また、工業デザイナーのジョシュア·ハリス氏が、3Dプリンタを使い、家で服を製造する2050年のコンセプトを発表しています。お店には、服のアイデアとデザインをもらいに行って、自宅で服を3Dプリントする、なんていうこともいずれ起こってくる可能性があります。
参考)2050年には、自宅の3Dプリンタで衣服を印刷するようになる!?
ファッション業界、店舗やお店のあり方などもどんどん進化を遂げていきます。