伝統的な農業の世界にもクラウドファンディングの流れが合流していきそうです。
イギリスでリリースされたばかりの農業専門のクラウドファンディングiCrowdFarms。
「群衆が持つ世界一の農業ポートフォリオ」というコンセプトを持っています。
また「Good bye big food, the crowd are tomorrow’s brand.(さよなら、大手。群衆における農業が明日のブランドです)」とあるように、市民のための世界的な農業プラットフォームを目指します。
まずは、アフリカの農業プロジェクトを中心に進めていく模様。投資型のクラウドファンディングではありますが、作物だけでなく、食料の安全、雇用創出、教育などのテーマでもアプローチをしていくようです。
今後の展開に注目です。
農業は、21世紀の人類にとって何なのか?
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人間にとって必要不可欠な「農業」。21世紀の大きな潮流がしっかりと見え始めてきています。
・農業の6次産業化
→加工食品、そして観光農業などサービス化を検討していく
・農業×ロボット
→情報革命による農業の効率化
・農業のソーシャルビジネス化
→いろどりのように高齢者含め地域の人が高所得を得られる仕組み作り
この背景にある1つの問いは、「21世紀の社会において『農業』とは何なのか?」というところです。
先日、「あまり、自分にベクトルを向けずに、事を成し遂げる方向へ向けた方が良い」という話を聞きました。ある意味その通りであり、10年前、20年前であれば、それで良い部分もあったのでしょう。
そこには、「経済競争」という一本の大きな時代の軸が通っていて、「何を成し遂げるべきか?」というところが比較的明確だったからです。
しかし、現代の金融資本主義におけるグローバル経済競争は、「なんのため?」という本質を問わなければ、もはや「お金をポイントとする単純なゲーム」の域を出ません。これから益々その傾向は顕著に現れてくることでしょう。
つまり、現代は「何が成し遂げるべき『事』なのか?」が分かりにくい時代ということです。よって、社会や自分を掘り下げようとする人が増える。これは当然のことです。
いずれにせよ、21世紀のより良い農業とは何なのか?を考えていくべき時なのでしょう。