木材やアルミ板などをくり抜いたり、色んな形を彫刻するのに使う「CNCルータ」。こちらも価格が安くなってきています。
現在、Kickstarterで注目を集めるCNCルータ「Handibot」。目標金額1250万円を難なく超えてきています。
Handibot™: A Smart Digital Power Tool
特に特徴的なのは、スマホやタブレットのアプリと連携しており、切り抜くカタチ、直径、深さなどを簡単に設定できること。
また、CNCと言えばこれまでは当然「大型」でしたが、その名の通り誰でも使いやすいハンディーな携帯型であることも良いです。
お父さんが子供への教育を兼ねて、日曜大工に使うなんて言うのは良いですね。
気になる価格ですが、最初は2500ドルで発売。ただ今後数年間で、この価格をもっと下げていきたいと考えているようです。
こういった手軽なCNCルータが3Dプリンタのように、世界中のコワーキングスペースへ積極導入されていきそうな予感。
広がるコンパクトで低価格なモノづくりツール
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人類が最初に手にしたものづくりの方法は、削ったり切ったりする切削加工(せっさくかこう)です。今回ご紹介したHandibotもまさにこの作り方。
また、人類が2番目に得た製造方法は塑性加工(そせいかこう)。ものを曲げたりねじったりして作る方法です。この作り方は、材料ロスは少なく、短時間で製作できることが特徴です。
また、3Dプリンタでおなじみの積層造形は、人類が手にした3番目のものづくりの方法と言われています。細かく言えばいろいろな種類があるのですが、分かりやすい例を言えば「平面を積み重ねて立体を作る」こと。
これらは、どれが良い方法、悪い方法というわけではなく、作りたいものによって必要に応じて使いわけていく必要があります。
例えば、木製の看板をデザインするには、今回のHandibotが非常に適しているでしょう。一方で、マグカップを作るなんて言うのは3Dプリンタです。
3Dプリンタだけに目が行きがちですが、今後は様々なコンパクトで低価格なモノを製造するツールが登場してくることでしょう。楽しみですね。