ゆっくりと、しかし一歩一歩着実に、自然エネルギー利用の動きは大きくなっています。
マサチューセッツにあるシチュエートは、行政サービスのすべてを太陽光エネルギーと風力エネルギーでまかなっています。町の街灯から、公共施設の電力、水道など全てです。100%全てという意味では、アメリカでは初となった模様。
仕組みが興味深いのですが、町の持っている土地に、民間の投資として、太陽光パネルと風力発電の機械を入れています。つまり、町は初期投資が必要ありません。
そして、町は通常より40%安い価格で電力を購入できるので、年間で約4,000万円ほどの電力を削減できるとのこと。
日本では通常、公共施設の場合、国等の助成金を利用し再生可能エネルギーの機器を地域の自治体が自ら購入し、運用していくというモデルが基本でしょう。
日本はまだ、発送電分離がされていませんので、これと同じようなモデルは実現できませんが、今後のことを考えると興味深い事例ですね。
自然エネルギーを取り入れるコワーキングスペース
コワーキングスペース「みどり荘」が興味深い取り組み。
クラウドファンディングサイトMotion Galleryにて「みどり荘 ソーラーデスク開発&電力見える化プロジェクト」が投稿されています。
コワーキングスペースに登録する人数の増えてきたので、電力の使用量を増やそうとしたところ数十万円の費用が必要ということが分かったとのこと。
そうであればと、みどり荘の1人ひとりが電気使用を見直しながら、それでも足りない電力を自然エネルギーで賄う「OFF GRID」化を進めていこうとする取り組み。
具体的には、太陽光パネルを4枚入れ、シェアデスクをソーラー電力化。また、デスクワークに必要な電気機器を全てソーラー発電で賄います。
また、クラウドファンディングで挑戦しているというところに大きな意味があります。今後、この動きが全国的に広がると良いですね。
自治体から、コミュニティー、そして各家庭に至まで、再生可能エネルギーの早期普及を願うばかりです。