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2014年、クラウドファンディングは社会に巨大な影響を及ぼしそうです。
こちらは、2014年のクラウドファンディングに関する7つの予測。拙訳、要約してご紹介。
1、アメリカにおいて、これまで許可されていなかった一般投資家に株式クラウドファンディング(投資系)が解放される
→これまで一部の富裕な投資家のみにしか許可されていなかった株式クラウドファンディングが、ほぼすべての人に開かれる。よって、アメリカの企業に大きな刺激を与えることになる
2、1つではなく2つのクラウドファンディングが株式公開へと動く
→IndiegogoかKickstarter、そしてもう1つは新しい株式クラウドファンディングが上場へ向けて具体的な動きを示す
3、少なくとも1つの大きな詐欺がある
→クラウドファンディングにおける詐欺は、これまでの資金調達における詐欺よりも防ぐことが困難。よって、混乱を与える大きな詐欺が1つは出てくることになりそう
4、不動産クラウドファンディングだけでなく、映像の株式クラウドファンディングが大ヒットする
→不動産投資のクラウドファンディングプロジェクトは多数あり、2014年には300%から400%の成長をする。また、中規模な予算を必要とする映画の投資系クラウドファンディングが大人気を博す
5、業界内で大きな統合が行われていく
→現在クラウドファンディングサイトは何千もの数存在しており、この数は2014年中盤まで増え続ける。しかし、後半には統合なども行われ始め、その数は減少し始めていく。
6、フォーチュン500の企業が人気のクラウドファンディングサイトを買収する
→銀行やテック系の企業が、Kickstarter、Indiegogo、Lendingclub、Prosper、Ourcrowd、Seedrsなどを買収する可能性がある
7、クラウドファンディングの成長は、最も楽観的な予測すら上回る
→ 現在は、金融のパラダイムシフトが進んでいる。伝統的な金融市場にも大きな影響を与え、あらゆる予測を超えてクラウドファンディングは大きな成長を遂げる
ティッピングポイントを迎えるクラウドファンディング
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このような予測からも分かりますが、いよいよクラウドファンデイングは、既存の金融システムと融合を遂げつつ、21世紀のインフラとして認識されていきます。
これまでスタートアップや個人のツールと思われていたクラウドファンディングですが、既存の企業にとっても無視できない選択肢の一つとして認識されていくのです。
特に、世界的に製品を展開して行きたいと思う場合、企業は海外の大手クラウドファンディングプラットフォームをPR目的を含め検討し始めることでしょう。
また現在日本においてクラウドファンディングは、個人やチーム、スタートアップが数百万円から一千万円ほどの金額を集めるための手段として認識されていますが、2014年は数千万円単位で資金を集めるプロジェクトを多数目にすることになりそうです。
そして、日本においても投資系クラウドファンディングの合法化の流れが進み始めています。これらの流れからも分かりますが、クラウドファンディングに関連するもの知識や経験は、あらゆる事業において必須のものとなります。
【Social Design Newsから本が出ました】
働き方は無限大。
組織や事業の寿命よりも、人が働く時間のほうがはるかに長くなった現代。
テクノロジーの進化と人々の価値観の変化によって、「働き方」が大きく変わりつつある。
メイカーズ、クラウドソーシング、クラウドファンディング、ソーシャルスタートアップ……「仕事の未来」には、無限の可能性が広がっている。
あなたは、どの働き方を選びますか?
さらなる進化を遂げるテクノロジーと新たな時代の価値観が出会ったことで、
これまで考えられなかった(あり得なかった)ような働き方が可能となった。
今、私たちの目の前には、数限りない働き方が存在する。
私たちは、自らの働き方を自分で選び、実行していかなければならない。
それが、本書の言う「ワーク・デザイン」である。 ――「はじめに」より
本書では、これからの働き方の新構造を次の7つのステージで捉えた内容となっています。
・新しい「働く」の価値観
・消費社会から生産社会への潮流
・ワークプロセスの文明的大転換
・組織形態の変化
・キャリアデザインについて
・タスクデザインについて
・これから必要とされる個別スキル
現在の「働く構造の進化」は、各ステージをバラバラに見ても分かりません。7つの構造全体を体系的に捉えることで、始めて進化の本質が見えてきます。
Amazonの「なか見検索!」で一部内容を読めるようになっていますので、ご興味のある方はこちらからご確認ください。【書籍】ワーク・デザイン これからの働き方の設計図
※ライフハッカー[日本版]で本書を大きく取り上げていただきました。
「いま、新しい働き方『パラレルキャリア』が重要だ、と言える理由」