初めまして、倉橋と申します。宜しくお願い致します。
この度は“Social Design News”に寄稿出来る機会を頂き大変感謝しております。
そもそも、私がこのサイトに寄稿させて頂けると言うこと自体が有りえない事だと思っております。たいした学歴を持っているわけでもなく、これと言って優れた才能を持ち合わせている訳でもありません。
その一方で、私と同じような感覚をお持ちの方も多数いると思っています。今回はそのような方に是非お伝えしたいと言う思いを込めて、文章を進めさせて頂きます。
私の本業はサラリーマンですが、パラレルキャリアで日本歴史旅行協会と言うものを立ち上げて運営しております。
学校で習う歴史と言えば、年号と出来事をひたすら覚えると言ったところでしょう。恐らく皆さんも同じ様なイメージをお持ちではないでしょうか?ですから実際のところ私自身も歴史を学生時代から好きだったわけではありません。好きになったのは社会人になってからです。
そして、今後ただ1つの本業だけを行うという人生ではなく、やりたいことをパラレルキャリアで死ぬまで続けていきたい、そう考える中で、立ち上げたのが日本歴史旅行協会でした。
歴史に旅行を絡める事により、歴史の持つ堅苦しいイメージが緩和される事になります。世の中に、旅行の嫌いな人はそれほどいないのではないでしょうか。私もその一人でした。
その旅行の目的地にはお城やお寺、神社も多く含まれていることも多いはず。そして、せっかくそのような場所に行くのであれば少し歴史を知る事により、益々楽しい旅行となったりします。また、新しい事を知ろうと言う新たな意欲も生まれます。
歴史を知る上では、年号や出来事も重要ですが、その出来事が起るに至るまでの原因やプロセスこそが重要です。この原因やプロセスには、なるほどと思えるエピソードが隠されているものです。自身の人生や仕事に役立つ情報や知恵もたくさん得ることができます。
以上の事から日本歴史旅行協会では私が旅行先で実際に見て周って得た情報と歴史に関わる原因やプロセス、エピソードを絡めながら記事をまとめ情報発信するように心がけています。
現在はWEBサイトとFacebookを利用して情報発信をしたり、メイカーズムーブメント、いわゆる誰もがものづくりができる時代の流れに乗って、製品開発も行っている最中です。
そして最近では歴史に関してテーマをいただきお話してください、とお声をかけていただくようにもなってきています。まさに自身の理想的な働き方に少しずつですが近づいていると感じる今日このごろです。
時間の捻出方法とその考え方
PHOTO: Clock in grass from Shutterstock
では、なぜサラリーマンとしての本業が忙しい中で、ライフワークをバランスよく続ける事が出来るのか?一番は、はやり時間の捻出方法とその考え方がカギとなります。
私の場合、以下の3つをポイントとして考え実行しています。
まず一つ目は、”一石三鳥、四鳥”です。
幸いにも本業の職務上出張が多いので出張先で時間が余ればどこかに寄る事にしています。仮に時間がなかったとしても、その土地の郷土料理を食べたり、特産品を買ったりする事は出来ます。郷土料理や特産品にも歴史は隠されています。駅前には大抵その土地出身の歴史上の人物の銅像が立っていたりします。これらを写真に収めて組み合わせる事により記事のネタを増やす事が出来ます。このようにどんな行動も一石二鳥、三鳥、四鳥ができるようにいつも心がけています。
二つ目は”家族の幸せ第一で、協力体制を構築する”ことです。
私の家内は歴史に興味が有りません。多くの女性はショッピングが好きなのではないでしょうか?私の家内も例外ではありません。そこで自分の行きたい目的地意外に家内の行きたい場所を附け加えるようにしています。これにより別々で行動するより交通費が浮きますし、夫婦の会話も増えます。歴史に興味の無い家内も多少は歴史関係の情報収集に協力してくれるようになりました。(感謝!)
そして、最後は実はかなり重要なことだと思っているのですが”あまり無理をしすぎない事”です。
本業はサラリーマンですから、特に平日は時間に制限があります。もちろんお金にだって限りがあります。時間もお金も無い時は家で記事を書きます。また、本を読んだりビデオを見たりして過ごします。これが重要な情報源にもなっているんですね。
パラレルキャリアで、日本歴史旅行協会を立ち上げてからは常に情報収集の為のアンテナを張っている状態になりました。それにより些細な事でもアンテナにひっかかり、思わぬ収穫を得る事もあります。この事で日々の空いた時間を無駄に過ごす事がなくなりました。
冒頭でコメントさせて頂きましたが、たいした学歴を持っていない、これと言って優れた才能を持ち合わせていないと思っている方でも私と同じような発想で取り組めば今までとは違った世界へ一歩踏み込む事が出来ると思います。
大変稚拙な内容になってしまいましたが参考になれば幸いです。
長文におつきあい頂きありがとうございました。
Author Profile
愛知県岡崎市生まれ。日系自動車部品メーカーに勤務。8年間の英国勤務の経験を経て、日本の歴史・文化の素晴らしさを肌身で実感。
帰国後、日本の歴史に関する事業を模索し、2013年1月、日本歴史旅行協会を立ち上げる。
現在、自動車部品メーカーの本業に勤しみながらも、ライフワークである日本歴史旅行協会をパラレルキャリアで運営中。日本歴史旅行協会では、メディアとして情報発信、また、デジタルファブリケーション技術を利用した独自の製品開発にも奮闘中。