レーザー焼結技術の特許切れて半年が経ちました。いよいよ数十万円代の焼結タイプのデスクトップ3Dプリンタが姿を現そうとしています。
10月にもスイスのSintratec社が、1台約5,300ドル(約53万円)ほどのレーザー焼結タイプの3Dプリンタを、クラウドファンディングサイトindigogoに登場させる予定。
現在、価格が安くなってきているパーソナル3Dプリンタは、ソフトクリームを作るように積み上げ式に造形をするFDM(熱溶解積層法)という技術が利用されてきました。
これはプロトタイプを作るにはよい方法なのですが、”最終製品を作る”という点においては、スマホケースやちょっとした生活雑貨、アクセサリーなどが限界でした。
一方SLS(粉末焼結積層造形)は、粉末素材にレーザーを当てて焼き固めていく方法で、より細かく強度のある最終製品にチャレンジできる技術です。
つまり、プロトタイプレベルではなく、最終製品を3Dプリンタで作っていけるようになるということです。今回Sintratec社が投入してくるものが、どこまでできるかは分かりませんが、試作品ではなく、販売できる製品を3Dプリンタで容易に作れるようになる革命が迫っていることは確かです。
イメージはこちらの動画から是非ご確認ください。
詳細は、indiegogoに投稿される際に明かされてくると思われますが、これからが3Dプリンタ革命の本番。まだまだデジタルファブリケーション革命は始まったばかりです。要注目です。
プラスティックのフルカラー素材
さりげなくShapewaysにて、フルカラーのプラスティック素材が登場しています。
3D Printing Full Color Plastic: Shapeways Offers it First
これまで、フルカラーというと石膏だったわけですが、びっくりするほど重かった…。今回の登場で、より手軽に軽量なフルカラープラスティック素材の製品が造形できるようになりました。
日本もはやくフルカラーのプラスティック素材が格安で提供されるようになるといいですね。もう少し時間かかりそうですが。
そして近い将来、レーザー焼結タイプのデスクトップ3Dプリンタでフルカラープラスティックの製品が造形できるようになる。そうなるといよいよ革命ですね。