世界でコリビングというトレンドが動き始めています。
オフィススペースを共有するコーワーキングスペースは、日本においてもずいぶん認知度を高めました。また、シェアハウスは若者や女性を中心に、1つの明確な選択肢となってきています。
コリビングとは、その名の通り、皆で居間を共有するということですが、短期的な宿泊施設の機能もあり、リビング的な場所がコワーキングスペースとして機能するところを言うようです。
主に、起業家やメイカー、アーティストやクリエイターがターゲットとなる施設ですね。
こちらは、カリフォルニアにあるThe Sandbox Houseというコリビングスペース。
オフィスの共有、仕事上のコラボレーションだけでなく、食事も皆で作ったりします。
また、Coliving.orgは、コリビングスペースの世界的なネットワーク。ここにスペースを登録すればで、コリビングを探している人達にアプローチできます。
Airbnbに慣れた人達は、ちょっと広めのスペースを解放し、コリビングスペースにしていく、といったトレンドも起こりそうですね。いずれにしても、注目していきたい潮流です。
程よい距離感を保った横のつながりの再構築
PHOTO: Human hands making circle from Shutterstock
プライバシーと個人主義的な文脈の中で、私たちの生き方は、より孤立的な方向性へと動いていきました。親や友人という関係性は、今も当然ありますが、それ以外の関係性については、ここ数十年希薄化の一途をたどっています。
特に、ゆるやかな横の関係性は、弱まっており、例えば古く懐かしいご近所さん付き合いなどは、明らかに希薄化しています。
そこにきて、ソーシャルメディアの発達は、バーチャルで緩やかな横のつながりを広げました。そして、そこから朝活や読書会などリアルな関係性も生まれるようになってきた。更には、共有経済という明らかな便益を伴った寛容なつながりも見え始め、そこには21世紀型のゆるやかな横のつながりが見え始めてきました。
つながりの例として、よく牧歌的に、昭和の農村が語られることがありますが、それだけでなく21世紀タイプのカルチャーを私たちが新たに作っていくべき時です。
ゆるやかなる横のつながりの再構築が今、着々と進んでいます。