地方から素晴らしい選手がどんどん生まれてくる時代へ向けて。
「Sportsy」は、スポーツを本格的に学びたい人のためのモバイル学習プラットフォームだ。現在は、サッカーのみのリリースだが、まさに、サッカーを学ぶためのクラウドソーシングサイトと言ってもいい。もちろん、アドバイスをくれる人は、プロ選手やプロコーチだ。
数百の動画から学習でき、独自の練習プランを作成してくれたり、参加者と競争する機能を利用するには、月額25ドル(年間契約で20ドル)。また、自身の練習動画をアップロードし、プロ選手やコーチから直接指導してもらうこと、また、特別なフェイントなどの技を教えてもらえるプランは、月額45ドル(年間契約で40ドル)かかる。
iPhoneやiPad、Androidのモバイルデバイスに最適化されており、どんな場所でも自身に合わせたレベルアップのためのトレーニングを行うことができる。
例えば、トレーニングのための参考動画はこちら。
今、地方に住んでいて起こる情報格差の1つは、こういった身体性を伴うものだ。スポーツが科学と認識される社会において、都会のサッカースクールのような環境は、地域にはまずない。このようなサービスが普及することで、その情報格差まで縮めて行けそうだ。
どこにいても可能無限に挑戦できる社会へ
PHOTO: Happy kid playing with toy from Shutterstock
私は福島で小中高校時代にサッカーをやっていた。当時は、Youtube動画もなく、そのための学びに常に飢えていた。
中学生時代のある時、10万円を超えるサッカーのトレーニングセットが欲しいと親に頼んだ。しかし、決して裕福ではない家庭において、その金額はあまりにも大きかった。無論、購入してもらうことはできなかった。
結果手渡されたのは、サッカーのトレーニングに関する書籍2冊。それを読んでも、自身の学習意欲は満ち足りず、大きく落ち込んだことを今でも鮮明に覚えている。
このようなモバイルクラウドソーシングサービスには、当時の私のような目標や夢を持つ人の力となってくれる。あの時に、こんなサービスがあったなら、私はどれだけ使い倒していたことだろうと感じる。
一人一人の可能性は無限だ。どこにいても、その可能無限の挑戦できる社会がこの21世紀に出現する社会なのである。