テレプレゼンスデバイスによるリアルクラウドソーシングは、今後、接客や受付の部分で、選択肢を広げる可能性がある。
以前、iPadなどのタブレットPCを遠隔操作しながら、その場所にいるかのようにコミュニケーションがとれるデバイス「KUBI」を紹介した。
【参考】
・タブレットPCを遠隔操作し、あたかもその場にいるようなコミュニケーションが取れる「KUBI」
また、こちらはテレプレゼンスデバイス「Beam」の米国・カリフォルニアにあるお店の様子だ。
このような接客が行えるようになれば、場所にとらわれず、また、身体に不自由を感じる人も、接客や案内の仕事ができそうだ。
今度発売されるBeam +は、1台2,000ドル程度と非常にお手頃になってくる。これくらいの価格帯になってくると、その導入の障壁も一気に下がり、各企業が様々なチャレンジを行えるようになりそうだ。
増える人間とロボットの共同作業
昨日、ヤマダ電機に買い物に行ったところ、ペッパーくんが、ネスカフェのコーヒーマシーンを販売していた。
まだまだロボットにおける販売は、珍しいため、それだけで人が集まっている状態だった。
今後は、リアルの接客は何をするべきか、またどこをクラウドソーシングで行い、どこをロボットに任せるのか、といったワーク・デザインが各企業にとって益々需要な課題となる。
大手メーカーは、販売ロボットを持つのは珍しいことではなくなるだろうし、大手小売店の総合的な受付や接客には、テレプレゼンスデバイスを利用したスタッフがいることは、決して稀ではなくなるだろう。
この変化は、あらゆる業界へと広がっていき、そのワークプロセスの最適化の大潮流は、社会の構造を変えていくのだ。