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かなり大きな「助成金」のニュースが飛び込んできました。
その名は「ちいさな企業 未来補助金 」。なんと一万社に対して百万円規模の
起業時の資金を助成するという仕組みです。
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経済産業省は若者らの小規模な起業を促すため、来年度から1社あたり
数百万円程度の小口の助成制度を創設する。従業員が数人~十数人の規模
の企業を想定し、5年で約1万社を支援。
IT(情報技術)関連や子育て支援、介護や学習塾など、地域に根ざした
会社を増やし、雇用の担い手としても期待する。 新設する制度は
「“ちいさな企業”未来補助金」。
通常、政府の助成事業は1000万円以上の大規模なものがほとんどで、百万円
規模の小さなものは珍しい。申請を受け、起業時に事業にかかる経費を補助する。
若者の活力や女性ならではの視点を生かしながら、ウェブデザインなどの
IT企業や、介護、食品販売など各地域の需要に合ったきめ細かいサービス
の担い手を育てる。
引用元: 1万社起業へ助成制度 経産省、数百万円を補助 :日本経済新聞.
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バラマキ、税金の無駄遣いなど様々な意見も出ていますが、「起業」を志す方
にとっては、非常に有り難い助成ですね。
ソーシャル・ビジネス、NPO、ライフワーク起業を後押し!
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こちらの助成金についての詳細についてを、今後精査していかなければ
なりませんが、ソーシャル・ビジネス、事業型NPOなどにとって良い
助成金になる可能性を持っています。
また、「自分の得意分野」や「使命の道」で起業するライフワーク起業も
サポートしてもらえる制度だと思います。
事業の寿命が極端に短くなり、20世紀を謳歌した「会社組織」という
コンセプトの寿命も叫ばれています。シャープやNECをはじめとする
日本の大製造業の苦境を見ても、「どうやら、今までの『不況』という
枠組みでは捉えきれない…」と多くの方が感じ始めています。
ソーシャル・ビジネス、NPO、ライフワーク起業というのは21世紀の
大潮流となるでしょうが、それをサポート後押しする仕組みに関しては、
私は賛成をしています。
このような助成金によって、多くの人がそれらの「経験」ができれば、
社会にとってとても良い効果が現れてくると信じています。組織にぶら
下がる、という意識ではなく自分で「価値」を創造する。
もっと言えば、1000を1100にするという体験だけでなく、0から1、
または1を3にし、5にするという体験をすることは「仕事人」として
とても重要だと思います。
単純な「経済競争」は、静かにではありますが、いきます。その中で、
静かではありますが、このような新たなトレンドをサポートする流れも
生まれてきています。
(今回の1万社への助成金は、静かではありませんが(笑))
新たな社会構造を支える多くの「起業家」の誕生を私も待ち望んでいます。
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