現在、3Dプリンタの素材の主役はプラスチックです。しかし近い将来「金属」が同じような位置にまでくる可能性が出てきました。
ミシガン工科大学のJoshua Pearce准教授率いるチームは、1,500ドル(15万円)のオープンソース金属3Dプリンタを開発していると発表しました。
Scientists Build a Low-Cost, Open-Source 3D Metal Printer
小型ミグ溶接機およびオープンソースのマイクロコントローラを使用し開発したという3Dプリンタ。
この技術は、現在広がっているRepRapのオープンソース3Dプリンタ技術と同じインパクトを与えるとのこと。つまり金属3Dプリンタが、現在普及しつつある格安のFDM・家庭用3Dプリンタのように、手頃な価格で手に入れられるようになるということです。
先日、来年100万円以下の液体金属の3Dプリンタが発売されるということを記事にしましたが、もっともっと劇的に安い金属3Dプリンタが登場する日は遠くないかもしれません。
【参考】
・液体の金属素材で!デスクトップ型の金属3Dプリンタ「Vader Systems」
来年2014年に注目すべき3Dプリンタは?
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来年注目すべき3Dプリンタのトピックは次のものです。
・3Dスキャンや削りなども同時にできる多機能型3Dプリンタの登場
例)デスクトップ3Dプリンタに多機能性の波!3Dスキャンも、切ることも、削ることもできる「FABtotum」
・最終製品を作れる焼結技術のデスクトップ3Dプリンタの登場
・金属素材で造形可能なデスクトップ3Dプリンタの登場
・料理に革命を与える家庭用3Dフードプリンタの登場
例)いよいよ2014年半ばに登場!価格は10万円台前半?3Dフードプリンタ「Foodini」
・産業用3Dプリンタの進化により、あらゆる最終商品を3Dプリンタで作れるように
例)3D Systems社から年内最後のビッグニュース!「プロジェット4500」と「プロジェット5500X」を発表
ここからも分かるように、今年ニュースとして話題となったものが「実物」として登場してくるのが来年です。
これまでの3Dプリンタは助走期間の製品と言ってよく、革命の具体的な一歩と認識される年は、来年2014年です。
【Social Design Newsから本が出ました】
働き方は無限大。
組織や事業の寿命よりも、人が働く時間のほうがはるかに長くなった現代。
テクノロジーの進化と人々の価値観の変化によって、「働き方」が大きく変わりつつある。
メイカーズ、クラウドソーシング、クラウドファンディング、ソーシャルスタートアップ……「仕事の未来」には、無限の可能性が広がっている。
あなたは、どの働き方を選びますか?
さらなる進化を遂げるテクノロジーと新たな時代の価値観が出会ったことで、
これまで考えられなかった(あり得なかった)ような働き方が可能となった。
今、私たちの目の前には、数限りない働き方が存在する。
私たちは、自らの働き方を自分で選び、実行していかなければならない。
それが、本書の言う「ワーク・デザイン」である。 ――「はじめに」より
本書では、これからの働き方の新構造を次の7つのステージで捉えた内容となっています。
・新しい「働く」の価値観
・消費社会から生産社会への潮流
・ワークプロセスの文明的大転換
・組織形態の変化
・キャリアデザインについて
・タスクデザインについて
・これから必要とされる個別スキル
現在の「働く構造の進化」は、各ステージをバラバラに見ても分かりません。7つの構造全体を体系的に捉えることで、始めて進化の本質が見えてきます。
Amazonの「なか見検索!」で一部内容を読めるようになっていますので、ご興味のある方はこちらからご確認ください。【書籍】ワーク・デザイン これからの働き方の設計図
※ライフハッカー[日本版]で本書を大きく取り上げていただきました。
「いま、新しい働き方『パラレルキャリア』が重要だ、と言える理由」