いや〜、3D Systems社からついに来ましたね。まず1つ目は、プラスチックを焼結造形するタイプののフルカラー3Dプリンタ「プロジェット4500」
これまでの3D Systems社のフルカラー3Dプリンタは、石膏素材のものだけでした。よって、その重量などから最終製品を作ろうとした場合は、フィギュアなどの一部の商品に限られていました。
しかし、今回のプロジェット4500で作った商品は、次の画像のようにかっこいいフルカラーのスマホケースを最終製品として作ることができます。
こちらはスニーカー。最少ピッチは0.1mmで、画像と動画で見る限りでは、かなりの精度でキレイにフルカラー造形できそう。
こちらがイメージ動画。また1つ3Dプリンタの新しい扉が開かれました。
そしてもう1つは「プロジェット5500X」。こちらはなんと複合材料で3Dプリントできてしまう機器。
造形物のそれぞれの部分をゴムやプラスチックなどと指定して、一度に3Dプリントできます。
いや〜、これも製造業を大きく揺さぶりそう。今後の利用ケースに注目です。
最終製品を3Dプリンタでどんどん作る近未来
3Dプリンタと言えば、基本「プロトタイプ作成」。それは、この3Dプリンタブームの中で多くの人が突き当たった現実ではないでしょうか。
確かにまだまだその利用用途は多いのですが、調査会社のWohlers Associates.が発表した3Dプリンタレポートには、上記の興味深い情報が掲載されました。
こちらは、3Dプリンタが最終製品を作るために使われた割合を示したグラフです。毎年着実に増えており、昨年2012年は28.3%まで増えてきています。具体的には、航空機や自動車の部品などで使われてきており、それが大きなインパクトを与えています。
そして、この度登場した「プロジェット4500」と「プロジェット5500X」によって、来年以降この割合は益々増加していきそうです。
3Dプリンタで最終製品が作れるものが増えていくということは、モノづくりの業界が大きく変わることを意味し、これまでの産業構造を大きく揺さぶることへとつながります。
いずれにせよ、「プロジェット4500」と「プロジェット5500X」の導入企業の利用用途には要注目です。
【Social Design Newsから本が出ました】
働き方は無限大。
組織や事業の寿命よりも、人が働く時間のほうがはるかに長くなった現代。
テクノロジーの進化と人々の価値観の変化によって、「働き方」が大きく変わりつつある。
メイカーズ、クラウドソーシング、クラウドファンディング、ソーシャルスタートアップ……「仕事の未来」には、無限の可能性が広がっている。
あなたは、どの働き方を選びますか?
さらなる進化を遂げるテクノロジーと新たな時代の価値観が出会ったことで、
これまで考えられなかった(あり得なかった)ような働き方が可能となった。
今、私たちの目の前には、数限りない働き方が存在する。
私たちは、自らの働き方を自分で選び、実行していかなければならない。
それが、本書の言う「ワーク・デザイン」である。 ――「はじめに」より
本書では、これからの働き方の新構造を次の7つのステージで捉えた内容となっています。
・新しい「働く」の価値観
・消費社会から生産社会への潮流
・ワークプロセスの文明的大転換
・組織形態の変化
・キャリアデザインについて
・タスクデザインについて
・これから必要とされる個別スキル
現在の「働く構造の進化」は、各ステージをバラバラに見ても分かりません。7つの構造全体を体系的に捉えることで、始めて進化の本質が見えてきます。
Amazonの「なか見検索!」で一部内容を読めるようになっていますので、ご興味のある方はこちらからご確認ください。【書籍】ワーク・デザイン これからの働き方の設計図
※ライフハッカー[日本版]で本書を大きく取り上げていただきました。
「いま、新しい働き方『パラレルキャリア』が重要だ、と言える理由」