これは、日本の話です。なんと出版に特化したクラウドファンディングが誕生。その名も「ミライブックスファンド」
しかも大手出版取次会社が協力する体制で、クラウドファンディングサイトのASPを提供するワンモアとあの大日本印刷がタッグを組んでの提供。なんと。
これは「新しい注目のサービスが誕生しましたよ!」というレベルの話ではなく、出版業界全体が21世紀のモデルへと大きく舵を切ろうとしている象徴です。
最初のプロジェクトの1つは、クラウドソーシングサービス大手ランサーズが企画した書籍で、フリーランス100人を取材したライフスタイルブック。
こちらには、次のような文章が。
続々と出版されるフリーランス本。しかし・・・・
ここ数年でノマドやSOHO、フリーランスといった働き方の認知が広がってきて、会社に所属しない人たちに向けた書籍が数多く出版されています。
しかし、それらの本は、仕事術や仕事テクニックなどを紹介するものばかり。ライフスタイルなどの「生き方」を取り上げた本はほとんど見当たりません。
フリーランスの「生き方」を通してそのために仕事面だけを切り取るのではなく、生活そのものを可視化する本にしたい。メディアに取り上げられているような著名なフリーランスはもちろん、自分のライフスタイルに合った仕事をしているフリーランスの方は世の中にたくさんいます。
彼らの「生き方」にフォーカスすることで現在フリーランスとして活躍している方はもちろん、フリーランスを知らなかった方にも働き方の選択肢の一つとして感じていただきたいと思っています。そしてこの本を通して「時間と場所にとらわれない新しい働き方」のムーブメントを作りたいのです。
本当にそうなんですよね。新しい働き方を具体的に知る機会ってまだまだ少ないです。この書籍には「未来の普通の働き方」がたくさん詰まっていることでしょう。期待大です。
世界中の本をクラウドソーシングで翻訳
そしてそして、こちらも日本の話題。
エニグモが、クラウドソーシングを利用して世界中の本を母国語で読めるようにするサービス「BUYMA Books(バイマブックス)」を始めます。リリースは2014年春の予定ですが、翻訳スタッフは随時受付中。
クラウドソーシングにて翻訳した書籍は、基本電子書籍での販売が基本となるようです。最初は、翻訳の精度等様々な問題も予測されますが、時間の問題でこれからも解決されていくことでしょう。
これら一連の動きからも2014年は、出版業界に大きな変化が広がっていきそう。電子書籍の動きに、クラウドファンディングやクラウドソーシングが絡み合って、いよいよ本格的な出版革命が進行していきます。
こういったところからも2014年は、クラウドファンディングやクラウドソーシングが社会に広く浸透し、1つの社会的インフラであるという認識をされ始めていく年となることでしょう。
【Social Design Newsから本が出ました】
働き方は無限大。
組織や事業の寿命よりも、人が働く時間のほうがはるかに長くなった現代。
テクノロジーの進化と人々の価値観の変化によって、「働き方」が大きく変わりつつある。
メイカーズ、クラウドソーシング、クラウドファンディング、ソーシャルスタートアップ……「仕事の未来」には、無限の可能性が広がっている。
あなたは、どの働き方を選びますか?
さらなる進化を遂げるテクノロジーと新たな時代の価値観が出会ったことで、
これまで考えられなかった(あり得なかった)ような働き方が可能となった。
今、私たちの目の前には、数限りない働き方が存在する。
私たちは、自らの働き方を自分で選び、実行していかなければならない。
それが、本書の言う「ワーク・デザイン」である。 ――「はじめに」より
本書では、これからの働き方の新構造を次の7つのステージで捉えた内容となっています。
・新しい「働く」の価値観
・消費社会から生産社会への潮流
・ワークプロセスの文明的大転換
・組織形態の変化
・キャリアデザインについて
・タスクデザインについて
・これから必要とされる個別スキル
現在の「働く構造の進化」は、各ステージをバラバラに見ても分かりません。7つの構造全体を体系的に捉えることで、始めて進化の本質が見えてきます。
Amazonの「なか見検索!」で一部内容を読めるようになっていますので、ご興味のある方はこちらからご確認ください。【書籍】ワーク・デザイン これからの働き方の設計図
※ライフハッカー[日本版]で本書を大きく取り上げていただきました。
「いま、新しい働き方『パラレルキャリア』が重要だ、と言える理由」