新しい働き方が注目を集める中、興味深いサービスが登場してきています。
こちらは、それぞれのオフィスにいながら画面上で常にチームメンバーとつながり、一緒にオフィスにいるような状態をつくり出すことができるサービス「Sqwiggle」。
SkypeやGoogle+のハングアウトと違う点は、画面上でチームメンバーのスナップショットが常に表示され、その写真をクリックするとすぐに通話が開始されること。
また、帯域幅が狭くてもお互いがつながりやすく、ファイルのアップロードと共有も自由自在です。そして、作業ルームもうまく分けることができ、情報の整理整頓もリアルタイムで行うことが可能です。
一人での作業だと、ダラダラしてしまうという方も多いはず。Sqwiggle、お互いが同じオフィスにいる雰囲気をつくり出すことによって、生産性とチームの士気を高めながら仕事をすることができます。
ちなみに、価格は1人月額9ドル(約900円)。2週間のお試し期間があるので、チームで離れて作業することがある方は試してみてもいいかもしれませんね。
問われる21世紀型のチーム経営
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これまで事業経営ははピラミッド型の組織経営というところに主流が置かれていました。
もちろんアメーバ経営というようなチーム及びネットワーク型の経営モデルもありますが、それもどこまでもピラミッド型組織の範疇にあり、常にリアルに顔を合わせる環境の元での経営モデルであるわけです。
しかし、これからはクラウドソーシングを利用すれば、顔を見合わせて仕事をするばかりではなくなりますし、チームで働くにしても、理念に共鳴する人がいつも自分の活動圏に住んでいるわけでもありません。
よってリモートコラボレーション、つまりお互いが時空間でつながったりつながらなかったりする中で「思い」と「考え」を共有しながら仕事を進めていく経営モデルの理解が必要になってきます。
こういう話をすると、現在企業に勤める人間にとっては関係のない話だ、と思う人もいるかもしれませんが、決してそうではなく、クラウドソーシングマネジメントという文脈からも現時点で十分に必要な考え方なのです。
いずれにしても、新しい「チーム経営論」が21世紀の大きな主流として立ち上がってくることは間違いありません。どの業界、どの組織にいる人も注目をしてみてください。
【Social Design Newsから本が出ました】
働き方は無限大。
組織や事業の寿命よりも、人が働く時間のほうがはるかに長くなった現代。
テクノロジーの進化と人々の価値観の変化によって、「働き方」が大きく変わりつつある。
メイカーズ、クラウドソーシング、クラウドファンディング、ソーシャルスタートアップ……「仕事の未来」には、無限の可能性が広がっている。
あなたは、どの働き方を選びますか?
さらなる進化を遂げるテクノロジーと新たな時代の価値観が出会ったことで、
これまで考えられなかった(あり得なかった)ような働き方が可能となった。
今、私たちの目の前には、数限りない働き方が存在する。
私たちは、自らの働き方を自分で選び、実行していかなければならない。
それが、本書の言う「ワーク・デザイン」である。 ――「はじめに」より
本書では、これからの働き方の新構造を次の7つのステージで捉えた内容となっています。
・新しい「働く」の価値観
・消費社会から生産社会への潮流
・ワークプロセスの文明的大転換
・組織形態の変化
・キャリアデザインについて
・タスクデザインについて
・これから必要とされる個別スキル
現在の「働く構造の進化」は、各ステージをバラバラに見ても分かりません。7つの構造全体を体系的に捉えることで、始めて進化の本質が見えてきます。
Amazonの「なか見検索!」で一部内容を読めるようになっていますので、ご興味のある方はこちらからご確認ください。【書籍】ワーク・デザイン これからの働き方の設計図
※ライフハッカー[日本版]で本書を大きく取り上げていただきました。
「いま、新しい働き方『パラレルキャリア』が重要だ、と言える理由」