3Dフードプリンタの話題を取り上げ続けてきましたが、来年ついに手頃な価格で登場しそう!
スペイン・バルセロナのスタートアップNatural Machinesが「Foodini」という3Dフードプリンタを開発中。
米食品医薬品局(FDA)に申請もしており、開発の最終プロセスへと進行中。
このようにパンとチーズを3Dプリントして、チーズバーガーを作れます。
ニョッキなんかも。
もちろんクッキーや、
チョコレートといった定番も。特徴の1つは、6つの材料をセットすることができること。
FoodiniはWi-Fi接続されており、レシピデータを送信し、3Dフードプリントできるような仕組みになるようです。
ちなみに、ネット上にFoodini利用者のコミュニティを構築してレシピ共有することもあわせて進めていく模様。このコミュニティーの活性化がFoodiniにとって肝となりそうです。
ちなみに1台の価格は、1,360ドル(約13万6,000円)を予定。この話題性及び価格帯ならクラウドファンディングで、1億円の資金調達は狙えそうな感じ。いずれにせよ、楽しみな製品です。
「健康的な加工食品」というカテゴリー
11月8日にFDAが、トランス脂肪酸の食品への使用を規制することを発表しました。
加工食品によく利用されるマーガリン、ショートニングなどに多く含まれるトランス脂肪酸は、ニューヨーク市などの自治体でも前々から規制されておいましたが、ついにアメリカ全土で使えなくなることになります。
これにより、アメリカ国内で年に7,000人の死者と最大2万件の心臓発作を避けられる可能性があるとのこと。
ちなみに、日本ではトランス脂肪酸の規制はされていません。これまでも一部の人が大きな声をあげて危険を発信していましたが、このアメリカのニュースにより、いよいよ日本でも広く議論されていきそうです。
私たちは、忙しい毎日を送っています。よって、全ての食事を時間をかけた手作りで行うことができるかというと、中々難しいのが現状でしょう。
クッキーやら菓子パンやら、ちょっとしたおやつには、トランス脂肪酸が使われている可能性が高いのわけですが、だからといってそれらを全く食べない生活が、簡単でないのも現実ではないでしょうか。
そう考えると、家庭用3Dフードプリンタは、あまりカラダによくない加工食品を代替する「健康的な加工食品」を、自宅で手軽に作るという用途で使われていく可能性があります。
3Dフードプリンタで調理プロセスを減らし、マーガリンではなく健康的なバターを使った「クッキー」を作る。そんなこともできるわけです。材料(インク)も自分で全て作れれば理想でしょうが、今後3Dフードプリンタ用に多種多様なものが開発、提供されていくのでしょう。
3Dフードプリンタの普及は間違いないと思いますが、そこに「より健康的な食生活」という理念が込められるかどうか。ここに私たち人類の真価が問われてくるのでしょう。
【参考】
・NASAが3Dフードプリンタへ出資。3Dプリンタで作った世界初の美味しいピザを作る!
・食べ物とは何か?3Dフードプリンタの近未来「Atomium」
・夕食を3Dフードプリンタで作る!知識集約型になる「調理の未来」
【Social Design Newsから本が出ました】
働き方は無限大。
組織や事業の寿命よりも、人が働く時間のほうがはるかに長くなった現代。
テクノロジーの進化と人々の価値観の変化によって、「働き方」が大きく変わりつつある。
メイカーズ、クラウドソーシング、クラウドファンディング、ソーシャルスタートアップ……「仕事の未来」には、無限の可能性が広がっている。
あなたは、どの働き方を選びますか?
さらなる進化を遂げるテクノロジーと新たな時代の価値観が出会ったことで、
これまで考えられなかった(あり得なかった)ような働き方が可能となった。
今、私たちの目の前には、数限りない働き方が存在する。
私たちは、自らの働き方を自分で選び、実行していかなければならない。
それが、本書の言う「ワーク・デザイン」である。 ――「はじめに」より
本書では、これからの働き方の新構造を次の7つのステージで捉えた内容となっています。
・新しい「働く」の価値観
・消費社会から生産社会への潮流
・ワークプロセスの文明的大転換
・組織形態の変化
・キャリアデザインについて
・タスクデザインについて
・これから必要とされる個別スキル
現在の「働く構造の進化」は、各ステージをバラバラに見ても分かりません。7つの構造全体を体系的に捉えることで、始めて進化の本質が見えてきます。
Amazonの「なか見検索!」で一部内容を読めるようになっていますので、ご興味のある方はこちらからご確認ください。【書籍】ワーク・デザイン これからの働き方の設計図
※ライフハッカー[日本版]で本書を大きく取り上げていただきました。
「いま、新しい働き方『パラレルキャリア』が重要だ、と言える理由」