ついに、3Dフードプリンタについて取り上げるべき時がきました。
NASAが3Dフードプリンタに12万5,000ドルを出資をしました。
最初の目標は、ピザを作ることです。カートリッジに、乾燥したタンパク質や脂肪など主要栄養素やなどをセットし、形はもちろん、味や食感も美味しいピザになるよう出力を目指します。
栄養素は滅菌の乾燥したカートリッジに保存してあるので、長期保存が可能。栄養素はプリンタヘッドで水や油と混ぜられ出力されていきます。
いわゆる、宇宙飛行士の食事として採用していくわけですね。
こちらは投資を受けた3Dフードプリンタのプロトタイプ。出力しているのはチョコレートですが、イメージはこのような感じです。
3Dフードプリンタの流れは追ってきていたのですが、どうしても「ちょっとしたお菓子をプリントアウトする」といったインパクトも小さく、3Dプリンタの可能性を誤解される可能性のあるものも多かったため、躊躇していました。
しかし、いよいよ大きく動き出す気配を感じましたので、今回ご紹介させていただきました。
健康×IT×3Dフードプリンタという巨大市場
3Dフードプリンタは、いずれコストが下がり、造形スピードが上がっていけば、産業用、家庭用の両方で、ムーブメントを起こすことでしょう。
そのムーブメントの中で、最も革新的な方向性の1つは「健康×IT×3Dフードプリンタ」の分野です。
上の動画にあるようなイメージで、その人の健康状態を把握し、カスタマイズされたサプリを出力します。
現在、サプリメントを作ろうと思った場合、小ロットのOEM提供なども増えていますが、その先を行く未来です。
健康状態も、東洋医学や西洋医学など様々な側面から測定できるアプリで、気軽に健康状態を”高度に”把握できるようになるでしょう。
また、このような機器(3Dフードプリンタ等)は、いずれコンビニのようなところに導入されていく可能性を感じています。今、コンビニで売っているようなマス型のサプリメントは、近い将来、ほぼなくなっていくのでしょう。
当然、薬事法の関係があるので「処方する」ということはできませんが、「サプリを飲む」という範疇の中で、このような新しい事業も生まれてくる可能性を感じています。