NASAが開発中の「ピザを作る3Dフードプリンタ」が話題になり、少しずつですがこの方向にも注目が向けられ始めました。
こちらは、近未来の3Dフードプリンタ「Atomium」。
スウェーデンのストックホルムに本社を置く家電メーカー「エレクトロラックス(Electrolux )」が行うコンテストで、セミファイナルまで残ったコンセプト製品です。
考案者はブラジルのLuiza Berté氏。「子供たちが健康に良い食べ物を喜んで食べれるように」という思いが込められています。
1のところに食材を入れて、2、3としっかりと混ぜ合わせながら進み、4のところから押出・造形されていくというプロセスです。
フタをぽこっと開ければ、こんな感じで完成しています。3Dフードプリンタは「食べ物とは何か?」という認識の議論もうむでしょうが、今後広がることは間違いないので、それぞれに是非考えていただきたいトピックです。
3Dフードプリンタは調理プロセス全てを行う
賛否両論あれ、調理における道具には様々あります。
料理のプロセスを簡単に分けてみると、切る→味を付ける→カタチを作る→煮たり焼いたりする(加熱する)、という流れになるのだろうと思います。
切るという意味では、フードプロセッサーのようなものがありますし、加熱という意味では、電子レンジからオーブンまで今やいろいろなツールが揃っています。
例えば、加熱ツールだけとっても「健康への影響などを考えて、電子レンジは絶対に使わない!」という人ももちろんいます。が、今は多くの家庭に普及しています。
3Dフードプリンタは、この4つのプロセスを一気に手がけてしまえる可能性があり、「人の手がまったく入らない」というところに違和感を感じる人も多いのでしょう。
今後、どのような進化を遂げるのか?そして、どのようなものであれば、一般家庭にまで広がっていくのか?今後に注目です。