皆さん、日本唐揚協会ってご存知ですか?
最近、個人的にセブンイレブンでバラで売っている「和風の唐揚げ」が好きです…。まあそれは置いておいて…こちら唐揚げ大好きなお二人、会長の安久鉃兵氏と専務理事の八木宏一郎氏が立ち上げた協会です。
世界初の唐揚げ本の出版から、地域で行われるからあげ祭り、WEBサイトでできる唐揚検定、日本で一番美味しい唐揚げ屋さんを選ぶ唐揚げグランプリ、からあげ応援ソングまで(笑)唐揚げに関するあらゆるサービス、商品、イベントを展開されています。
こちらの協会のビジョンは、唐揚げを食べて笑顔を広げ「世界平和」!そして、海外展開をして「外貨獲得」!です。
大手企業よりスポンサー契約をして、どんどん大きく拡大をしていっている注目の協会です。
私もWEBサイトにある唐揚検定に挑戦!
誰でも受かるようになっているんだろう、と思い気軽に受験しましたが、がーん…落ちてしまいました(涙)い、意外と分からない問題あります(汗)
教育モデルから大企業スポンサーシップモデルへ
協会の事業モデルというと「検定事業」また「インストラクター養成事業」が資金調達エンジンとなることが多かったわけですが、こちらの唐揚げ協会は大手のスポンサーを獲得しながら進めていく「スポンサーモデル」でした。つまり、B to C ではなくB to Bの事業モデルにしたわけです。
なぜ教育モデル、会員制モデルにしなかったかというと、専務理事の八木氏いわく「年会費等をもらうと会員さんに何かを返していかなければならないから」とのことでした。その手間を考え「会員制」にしない選択肢をとったそうです。
最初に始めたことはWEB上での「唐揚検定」そして「からあげ祭」でした。
WEBで行う唐揚げ検定は特に手間はかかりませんが、唐揚げ好きのお客さんとつながっていけます。リストが確保されていきます。
また、「からあげ祭」は企業から支援をもらい、お金をかけずに運営をしたそうです。何かしらリアルの活動を持っているということは、法人、個人問わず人を巻き込むために非常に重要なポイントですね。
これからはパラレルキャリアの時代です。本業以外にもライフワークとなる仕事を行うのが普通になる昨今、このB to Bの協会運営モデルは、非常に参考になる事業モデルです。元々、唐揚協会を立ち上げたお二人も、まさかこれが本業になるとは思いもしなかったとのこと。最初にそこまで手間とお金がかからなかい「スポンサーモデル」を見据えて始めたからこそ、続けていけたのだと思います。
B to Cの教育事業を柱とした事業モデルであれば、最初から大きな手間とお金がかかりがちです。しかし、日本唐揚協会さんのようなスポンサー型、B to Bの事業モデルであれば、最初は比較的手間とお金をかけずに進めていくことができると思っています。
このモデルを見て思い出したことは、今や日本を代表するNPOの1つとなられたNPO法人Fathering Japanさんです。こちらもパパ検定と子供達への絵本の読みきかせという、小さな活動からスタートしました。そして、最初の資金調達エンジンは大企業への講演活動から始めています。
パラレルキャリア時代の社会を変える事業モデル、これからも益々注目です。
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