先日、三鷹の森ジブリ美術館に初めて行ってきました!
マイナビが2012年7月に女性に向けて調査した「涼しくなったら出かけてみたい都内のスポットは?」のアンケートでも、次のように3位にランクインし、今や都内有数の観光スポットとなっています。
1位 東京スカイツリー 36.0%
2位 上野動物園 23.1%
3位 三鷹の森ジブリ美術館 20.7%
4位 渋谷ヒカリエ 14.3%
5位 井の頭恩賜公園 11.5%
入場してまず驚いたのは外国人の方の数。さすが日本を代表するアニメコンテンツだな〜と感じることひとしお。
映画作りが分かるフィルム展示ルームから大きなネコバスが横たわる子供の遊び場、世界の童話の挿絵展示ルームまで、子供から大人までワクワク楽しめる空間となっています。
お土産売り場では三鷹の森ジブリ美術館でしか買えないであろう商品が並び、すごい熱気です。それでも、一日の入場者数は2,400人程度に制限されており、混雑しすぎてよく見えない…というようなことはありませんでした。(館内は写真撮影禁止となっていて、いろいろな写真を掲載できないのが残念ですが…)
そして、土砂降りの雨でしたが、屋上のラピュタに登場する「まもりびと」の像も見ることができました!
コンテンツを生み出す哲学的背景に注目
三鷹の森ジブリ美術館しか見れない「くじらとり」という短編映画を観ました。子供達のチャレンジ精神をくすぐり、地球上全ての生命の共生がメッセージとして込められているいい映画でした。
コンテンツとは背景の哲学、価値観から生まれてくるものです。ジブリというのは、人間が持つ、善性に焦点を当てたコンテンツであり、しかもおもしろみを持つというところが素晴らしいと思います。
どうしてもおもしろく、興味を惹くものにしようとすればするほど、人間の低い欲求や暗い衝動に焦点を当てやすくなってしまいますが、ジブリはそうではない、ということを改めて強く感じました。また、現代において支持されやすい「実は善悪など存在しない」という社会の転換期特有の「虚無主義」も背景に感じることはありません。
ソーシャル・ビジネスというキーワードが日本にも浸透したと感じる昨今ですが、私はソーシャル・ビジネスがソーシャル・ビジネス足り得る真の基準は、その事業が生まれた「哲学的背景」にあると思っています。もしそこを論点から外してしまうと、「貧困層を助けるように見せながら、実のところは貧困ビジネス」ということになりかねないからです。
そして、その哲学的背景における「価値観の啓蒙」に現代のソーシャル・ビジネスの存在意義の1つがあると感じています。
社会の転換点においては「どの価値観を捨て、どの価値観を掴むのか?」それこそが問題です。
全ては、人類の価値観、考え方がそのまま現実にあらわれてくるからです。
より良い哲学的背景を持ったコンテンツや事業が、日本中からたくさん生まれてくることを願います。
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