時代はなんでも「シェア」する時代へ。私は高校3年間を寮で過ごしたので「シェア」という感覚には慣れている方かと思います。ただそのシェアも、しっかりとしたルールと礼儀があって成り立つもの。それをサポートしてくれるサービスSpaceSplitterがいい感じです。
シェアハウスに住んだ場合など、共同生活を行うための便利ツールを提供してくれています。担当する家事をリマインドしてくれたり、生活に必要な商品を割り勘決済できたりします。
こちらがイメージ動画。その人が使う割合に合わせて、日用品の割り勘決済が簡単にできるところなんて近未来的ですね〜。
今、世代間同居というキーワードが生まれ始めています。どういうことかというと、例えば「高齢者と学生」が共同生活をするといったものです。こちらがそれを紹介してくれている面白い記事。
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■世代間同居 ― ひとつ屋根・ふたつ世代
フランスで、高齢者と学生による他人同士の『世代間同居』という脱・無縁社会に向けた新たな挑戦が始まっている。
きっかけは2003年の猛暑により全仏で1万5千人が死亡するという悲劇であった。犠牲者の多くが独居老人であったことから、政府によって、「ひとつ屋根・ふたつ世代」という世代間同居政策が立案された。
パリ郊外の閑静な住宅地。一軒家に住む高齢の女性は、数年前に夫を亡くしてから一人暮らしとなり、元気がなかった。一方、音大に通う20代の学生は、パリでのひとり暮らしのさびしさ、そして高い家賃が悩みの種だった。こうして、仲介機関のNPOを通じて始まった二人の同居生活。二人は一日の出来事を互いに語り合い、高齢者は学生のために献立を考えることが楽しみになり、孫のような青年が現れて大満足だ。また、学生は家庭的な暮らしのなか、高齢者の手伝いで誰かの役に立っている実感を得られている。
こうした世代間同居は、NPOや企業が仲介機関となって高齢者と学生を結びつけ、現在全仏で1千組を超えているという。
引用元: 欧州に学ぶ脱・無縁社会への挑戦 : プロジェクト紹介 : 自治体チャンネル : ニュース&オピニオン : 三菱総合研究所.
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このような世代間同居にもSpaceSplitterのようなサービスは、重宝される可能性がありますね。今、世界的に新たな家族生活、共同生活の試みが始まっています。
空間をサポートするためのネット系サービスが隆盛する
Facebookの次に来るビジネスTOP5にNextdoorがランクインしています。Nexsdoorは以前もこちらの記事でご紹介していますが、地域SNSの決定版として米国で普及しているサービスです。上はイメージ動画。
来年2013年からは、いよいよ世界展開を始めるようですが、そのきっかけとなったのは出来事は、2012年10月末に発生したハリケーン「サンディ」。ハリケーンによって被害を受けた地域でも、携帯通信網が生きていたところでは、損害状況の確認や人数の確認、避難所の情報共有、そして避難勧告にまでNexsdoorが有効に活用されたようです。
こうした緊急時における「Nextdoor」の有効性に刮目した各国政府が、Nexsdoorへ自国へのサービス提供を要請したとのこと。これが世界展開を速めることにつながったようです。これはすごく楽しみな動きですね。
SpaceSplitterやNextdoorのような流れをみても分かりますが、地域のコミュニティーをサポートするためのネット系サービスが、これから更に注目を集めていくことでしょう。まさに時代が時間軸から空間軸へと移り変わっていっている象徴ですね。
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