3Dプリンタを使って、自分で組み立てるミニPC「Pi-to-Go」が近未来を感じさせます。
Mobile Raspberry Pi Computer: Build your own portable Pi-to-Go
10時間のバッテリー、64GBのハードディスク、そして外部ケースを3Dプリンタで印刷します。こちらは完全オープンソースプロジェクト。どこで、何の部品を購入するかも下記のようにオープンにされています。総費用は、約390ドル(約33,000円)。
3Dプリントする部品は、底のケース、左右のカバー、液晶周り、バックドアカバーの5カ所。これらの3Dデータはこちらからダウンロード。
このプロジェクトを始めたParts-People.com社は、DELLの交換部品の販売、修理などを10年以上行っている会社です。
あらゆる分野で「3Dプリンタ」の足音が大きくなってきていますね。
一億総DELL時代(笑)
私が初めて購入したパソコンは、DELLでした。
DELLは、テキサス大学の学生であったマイケル・デルが、1984年にパソコン保守を行う会社として創業しました。そこからIBM PC互換機が部品レベルで規格化され、誰もがパソコンを製造できたことを利用して、パソコンの製造販売を開始します。そして、在庫を持たない生産方式、また中間業者を通さない直販スタイルで、一気に世界に旋風を起こしました。
しかし、これからは一億総DELL時代が到来するかもしれません。日本でも今までは一部のPCマニアが、組み立てを楽しむために、自家製PCを作っていました。しかし、これからは一般の人も、家庭用3Dプリンタや近くのお店の3Dプリントサービスを使って、PC部品、またPCそのものを印刷するなんて時代が来るかもしれません。
ただ、AppleもiMacを徐々に縮小し、メインは「タブレット+キーボード」的な方向に進もうとしているので、そのころ3DプリントするものはタブレットPCになっている可能性がありますが。
今は部品単位ですが、簡単な電子機器の3Dプリントは欧米でも行われ始めています。よって、まことしやかに、3Dプリンタでパソコンそのものを印刷する近未来が語られ始めてきました。
「3D printing technology is moving forward at an almost lightning fast pace.」
(3D印刷テクノロジーは、カミナリのようなスピードで進化をしている)
まさに21世紀の産業革命ですね。