日本でもついに始まりますね。クラウドファンディング型ショッピングサイトrere(リリ)が2月末にローンチ予定です。
こちらはiPhoneケースデザインを投稿し、20日以内に200件以上の注文が入ると、製作・販売されるという仕組みになっています。そして実際、作成・販売されたiPhoneケースのデザイン投稿者は20万円を受け取ることができます。
こちらは、以前ご紹介した、スニーカーのデザインを投稿し、25日以内に250件以上の注文が入ると、製作・販売される「Sneakely」、
そして、その発展形である、多くの投票を集めたファッションデザインを、有名ファッションレーベルが製作・販売していくStylytモデルが、いよいよ日本でも本格展開してされていくことを意味します。
このようなクラウドファンディング型ショッピングサイトが、今後どんどん立ち上がっていくことと思いますが、立ち上げの注意点をご紹介します。
・コモディティ系の製品であること
・デザイン性が問われるモノであること
・インターフェースは、極限的に洗練すること
・盛り上がるお題をしっかり提供すること
この辺りがしっかり噛み合ってこないと、立ち上げたはいいものの、軌道にのらない可能性がありますので、ご注意を。
ちなみに、rereの今回のお題は、次の2つ。
ご当地ものデザインは、盛り上がりそうですね〜。
21世紀型産業革命の文脈
photo credit: Tai Gray via photopin cc
私がこのモデルに注目し続けている理由は、この中に21世紀の産業革命の諸要素がふんだんに盛り込まれているからです。
ものづくりという文脈で言えば、もちろん「デジタルファブリケーション」。
生産社会という文脈で言えば、「クラウド型コラボレーション生産」の発展。
資金調達&マーケティングという文脈で言えば、「クラウドファンディング」の拡大。
働き方という文脈で言えば、デザイナーの「クラウドソーシング」の興隆。
流通販売側からしてみれば、「完全無在庫の受発注システム」の確立。
多品種適量生産社会、つまりどんどん広がるモノのロングテール社会において、このような生産・販売モデルは、益々加速していくことでしょう。