Sneakerly(スニーカリー)というサービスが間もなくローンチ予定!
こちらデザイナーやアーティストなどが、スニーカーのデザインを投稿し、25日以内に250件以上の注文が入ると、製作・販売されます。そして、デザインをした人に2,500ドル払われるという仕組みです。
UI(ユーザーインターフェイス)は、クラウドファンディングのような感じになりそうですね。
これは、面白そう!製品の販売をクラウドファンディングで行う場合、プロトタイプを作ることが1つの前提としてありました。しかし、使い勝手が分かっているものであれば、プロトタイプさえ作らずに、デザインで販売をしていける可能性があります。
また、Sneakerlyが生産・流通のサプライチェーンを代行してくれるので、デザイナーやアーティストがそれらを考える必要はありません。
ものづくりも、資金調達とビジネスモデルの構築は後でいい
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FacebookやGoogleは、お金をなるべくかけず自分達でサービスを立ち上げ、利用する人達をどんどん増やしていきました。Googleは最初に検索に広告を挿入する「リスティング広告」でマネタイズを始め、今やNexusなどのハードさえ販売しています。
Facebookも、利用者が億人単位で増えて行く中で、ターゲティング広告を徐々に導入し、マネタイズを開始しました。今やFacebookフォン等の開発にも熱心です。
このように使う人をとにかく増やし、マネタイズ手法、ビジネスモデルはあとで考えていく、という方法は、今までインターネットサービスが主流で行われてきました。リーンスタートアップというキーワードが流行りましたが「まず、使ってくれる人が増えれば、マネタイズはなんとかなる」という発想です。
そして、Sneakerlyの可能性を考えても分かりますが、このようなことが「ものづくり」の世界でも、本格的に行われるようになっていくのです。
もしSneakerlyがある程度の成功をおさめるようなことがあれば、使い勝手が分かる製品には、全て応用が効きそうです。靴以外にも、メガネ、コートなどのアウター、万年筆などでもいける可能性があります。そして、それらをまとめるプラットフォームも登場することでしょう。デザイナーやアーティストは、資金調達の方法が増えますね。
そして、このようなプラットフォームで評価されるデザイナー、アーティストは、独自でサイトを立ち上げ「在庫なき商品販売」や「ブランド作り」を、今までよりもはるかに容易に行うことができます。
デザインベースでお客さんの声をダイレクトに聞きながら、大きな資金的リスクを背負わず製品開発、ブランド構築をしていく「リーンスタートアップ型ものづくり」へのパラダイムシフトです。
今まで、ものづくりの世界において「資金調達とビジネスモデルの構築は後でいい」なんてことは、到底考えにくいことでした。しかし、その可能性は本格的に開けていきそうです。
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